幻肢痛について正しい記述はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
正解は2番
解説
幻肢痛の発生機序には、末梢神経系の変化だけでなく、大脳皮質体性感覚野の再編成などの「中枢神経系の可塑的変化」や心理的要因が複合的に関連していると考えられている。したがって選択肢4が正しい。
選択肢ごとの解説
- 1. 幻肢痛は消炎鎮痛剤の投与のみでは十分な効果が得られないことが多く、薬物療法やミラーセラピーなど多角的なアプローチが必要となる。
- 2. 正解。幻肢痛の発生機序には、末梢神経系の変化だけでなく、大脳皮質体性感覚野の再編成などの「中枢神経系の可塑的変化」や心理的要因が複合的に関連していると考えられている。したがって選択肢4が正しい。
- 3. 幻肢痛の発生や増悪には、ストレスや不安などの心理的要因も深く関与していることが知られている。
- 4. これは下肢切断の発生頻度に関する誤り。幻肢や幻肢痛の発生頻度は、下肢切断と比較して上肢切断の方がやや高い傾向にあることが知られている。
国試ポイント
幻肢痛の病態(中枢神経の可塑性、末梢・心理的因子の関与)や、消炎鎮痛剤単独では効きにくいという臨床的特徴がよく問われる。
覚え方
幻肢痛:脳の「可塑性(かそせい)」が原因の一つ!鎮痛薬だけでは「かそ(過少)」効果。
対になる知識
幻肢痛の病態における中枢神経系(大脳皮質体性感覚野など)の可塑的変化や再編成の関与に対し、末梢性の切断端神経腫の形成や心理的・精神的要因が単独ですべてを説明するものではなく複合的に作用するという点を対比して理解することが重要である。
関連知識
四肢を切断した患者の多くが経験する「幻肢」は、失われたはずの手足がまだ存在するかのように感じられる現象であり、そこに強い痛みを伴う病態が「幻肢痛」である。消炎鎮痛薬のみでは十分な効果が得られないことが多く、抗うつ薬や抗てんかん薬の投与、ミラーセラピーなどが治療に用いられる。