疾患と症状の組合せで正しいのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
肝硬変では、肝臓でのエストロゲンの不活化能力が低下するため、相対的に血中エストロゲン濃度が上昇します。このエストロゲンの過剰が乳腺組織を刺激し、男性に女性化乳房を引き起こす主要な機序となります。また、アンドロゲン産生低下も関与します。
選択肢ごとの解説
- 1. 過敏性腸症候群は、腹痛や便通異常(下痢、便秘、ガスなど)を主症状とし、器質的疾患を認めない機能性疾患です。血便は通常伴いません。 正しくは:過敏性腸症候群便通異常(下痢型、便秘型、混合型)
- 2. 急性胆囊炎は、胆囊の炎症であり、典型的には右季肋部痛を呈します。Murphy徴候(右季肋部圧痛で吸気時に痛みが増強し呼吸が途絶する)が陽性となることが多いです。 正しくは:急性胆囊炎右季肋部痛
- 3. 慢性膵炎では、膵外分泌機能不全により脂肪の吸収障害が起こり、脂肪便(白色水様便、悪臭)や下痢を呈することが多いです。便秘は典型的ではありません。 正しくは:慢性膵炎脂肪便、下痢
- 4. 正解。肝硬変では、肝臓でのエストロゲン不活化能が低下し、相対的に血中エストロゲン濃度が上昇するため、男性に女性化乳房が生じます。これは肝硬変に特徴的な身体所見の一つです。
国試ポイント
肝硬変の非特異的症状(肝性顔貌、手掌紅斑、クモ状血管腫、女性化乳房など)と、その病態生理を理解すること。
混同注意
女性化乳房は肝硬変だけでなく、薬剤性(スピロノラクトン、ジゴキシンなど)や内分泌疾患(クラインフェルター症候群、甲状腺機能亢進症など)でも生じるため、鑑別が重要です。
次に同じ論点が出たら
肝疾患の合併症や特徴的な身体所見を問われた場合、性ホルモン代謝異常に起因する症状(女性化乳房、手掌紅斑、クモ状血管腫)に注目して判断します。
覚え方
肝疾患の合併症や特徴的な身体所見を問われた場合、性ホルモン代謝異常に起因する症状(女性化乳房、手掌紅斑、クモ状血管腫)に注目して判断します。
対になる知識
女性化乳房は肝硬変だけでなく、薬剤性(スピロノラクトン、ジゴキシンなど)や内分泌疾患(クラインフェルター症候群、甲状腺機能亢進症など)でも生じるため、鑑別が重要です。
関連知識
肝硬変の他の症状として、食道胃静脈瘤破裂、肝性脳症、腹水、黄疸、出血傾向(凝固因子産生低下)などがあります。エストロゲン過剰によるものには、他に手掌紅斑やクモ状血管腫も挙げられます。