高齢層で発生する外傷性脊髄損傷の最も多い原因はどれか。
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正解は4番
解説
高齢層における外傷性脊髄損傷の最多の原因は転倒や転落などの軽微な外傷である。高齢者では骨粗鬆症や頸椎の変形性脊椎症などの基礎疾患が存在することが多く、若年者のような高所からの墜落や交通事故といった高エネルギー外傷ではなく、平地でのつまずきや低い段差からの転落といった日常的な受傷機転で発症しやすい特徴がある。
選択肢ごとの解説
- 1. 悪性腫瘍は病的な脊髄圧迫の原因とはなり得るが、外傷性脊髄損傷の直接的な外因ではない。
- 2. 脳血管障害は中枢神経の血管障害であり、外傷性の脊髄損傷を引き起こす外因ではない。
- 3. これは誤嚥性肺炎の説明。本問の外傷性脊髄損傷の原因では、内因性の感染症ではなく、転倒や転落といった外力が関与する。
- 4. 正解。高齢層における外傷性脊髄損傷の最多の原因は転倒や転落などの軽微な外傷である。高齢者では骨粗鬆症や頸椎の変形性脊椎症などの基礎疾患が存在することが多く、若年者のような高所からの墜落や交通事故といった高エネルギー外傷ではなく、平地でのつまずきや低い段差からの転落といった日常的な受傷機転で発症しやすい特徴がある。
国試ポイント
若年者の脊髄損傷の主因は交通事故、高齢者の主因は転倒・転落という対比を確実に押さえる。
覚え方
高齢者は足元注意(転倒・転落)、若者はスピード注意(交通事故)。
対になる知識
若年層の外傷性脊髄損傷の主因は、スポーツ事故や交通事故などの高エネルギー外傷である。これに対し、高齢層の外傷性脊髄損傷の主因は、住環境での転倒・転落などの低エネルギー外傷であり、変形性頸椎症や頸椎症性脊髄症などの既存の脊椎病変が背景にあることが多い。
関連知識
高齢者の外傷性脊髄損傷では、骨軟部組織の変性や脊柱管の狭小化が基盤にあるため、転倒やベッドからの転落といった日常の軽微な外力であっても、骨折を伴わずに中心性頸髄損傷などを引き起こしやすい特徴がある。受傷直後からの呼吸管理や全身管理が極めて重要となる。