脳性麻痺で、はさみ脚歩行を呈するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
痙直型脳性麻痺では、錐体路障害により持続的な筋緊張の亢進がみられ、特に股関節内転筋群や膝関節屈筋群の痙縮が顕著となります。この結果、両下肢が内転・内旋位をとり、歩行時に膝が接触したり交差したりする「はさみ脚歩行(scissoring gait)」を呈します。これは、両足がハサミのように交差することから名付けられています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。痙直型脳性麻痺は、錐体路障害による筋緊張の亢進(痙縮)が特徴であり、特に股関節内転筋群の痙縮により両下肢が内転・内旋し、歩行時に膝が交差する「はさみ脚歩行」を呈します。
- 2. 失調型脳性麻痺は小脳の障害によるもので、平衡機能障害や協調運動障害が主症状です。不安定な広基歩行を呈しますが、はさみ脚歩行は典型ではありません。 正しくは:失調型脳性麻痺では、不安定な広基歩行を呈します。
- 3. 非緊張型脳性麻痺は、筋緊張の低下が特徴であり、支持力不足によるぐらつきや関節の過伸展を伴う歩行が見られます。はさみ脚歩行とは異なります。 正しくは:非緊張型脳性麻痺は筋緊張低下が特徴であり、ぐらつきや関節の過伸展を伴う歩行が見られます。
- 4. アテトーゼ型脳性麻痺は基底核の障害によるもので、不随意運動(アテトーゼ)が特徴です。歩行時も不規則な四肢の動きがみられ、定まった歩行パターンをとりにくいですが、はさみ脚歩行は典型的ではありません。 正しくは:アテトーゼ型脳性麻痺では、不随意運動を伴う不規則な歩行を呈します。
国試ポイント
脳性麻痺の主要な病型とその特徴的な症状、特に歩行様式を理解し区別できるようにすること。それぞれの病型と関連する脳の障害部位を結びつけて覚えることが重要です。
混同注意
脳性麻痺の各病型の特徴的な症状(特に歩行障害)は混同しやすいため、それぞれの病態生理と具体的な身体所見を結びつけて覚える必要があります。例えば、失調型とアテトーゼ型では、協調運動障害や不随意運動の有無で区別します。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出た場合は、まず問題文から脳性麻痺のタイプを特定するキーワード(例:筋緊張の状態、不随意運動の有無、協調運動障害の有無、特定の歩行様式)を読み取り、それがどの病型に当てはまるかを判断します。特に歩行様式は各病型に特徴的なものが多いため、重要な判断材料となります。
覚え方
次に同様の論点が出た場合は、まず問題文から脳性麻痺のタイプを特定するキーワード(例:筋緊張の状態、不随意運動の有無、協調運動障害の有無、特定の歩行様式)を読み取り、それがどの病型に当てはまるかを判断します。特に歩行様式は各病型に特徴的なものが多いため、重要な判断材料となります。
対になる知識
脳性麻痺の各病型の特徴的な症状(特に歩行障害)は混同しやすいため、それぞれの病態生理と具体的な身体所見を結びつけて覚える必要があります。例えば、失調型とアテトーゼ型では、協調運動障害や不随意運動の有無で区別します。
関連知識
脳性麻痺の分類(痙直型、アテトーゼ型、失調型、低緊張型、混合型)と、それぞれの障害部位(大脳皮質運動野、基底核、小脳)および主な症状を関連付けて覚える。痙直型は最も頻度が高く、両麻痺、片麻痺、四肢麻痺などのパターンがあります。アテトーゼ型は不随意運動を伴い、失調型は平衡機能障害が主です。