癌と前癌病変の組合せで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
白板症は口腔粘膜の白色病変であり、組織学的には異形成を伴うことがあり、将来的に扁平上皮癌へと進行する可能性のある前癌病変と位置づけられています。特に異形成の程度が強いものは悪性化のリスクが高いです。
選択肢ごとの解説
- 1. 乳腺症は、乳腺に線維化や嚢胞形成を伴う良性疾患であり、乳癌の直接の前癌病変とは見なされません。ただし、一部のタイプの乳腺症(特に非定型過形成)は乳癌のリスクをわずかに高めるとされています。 正しくは:乳癌の前癌病変としては、非浸潤性乳管癌(DCIS)や非浸潤性小葉癌(LCIS)などが挙げられます。より正確には非定型乳管過形成(ADH)などもリスク因子です。
- 2. 正解。白板症は、口腔粘膜の白色病変であり、組織学的に異形成を伴う場合があり、悪性化する可能性のある前癌病変です。口腔扁平上皮癌に移行することが知られています。
- 3. 子宮筋腫は子宮平滑筋から発生する良性腫瘍であり、子宮体癌(子宮内膜癌)の前癌病変ではありません。子宮筋腫が悪性化することは非常に稀で、その場合は平滑筋肉腫となります。 正しくは:子宮体癌(子宮内膜癌)の前癌病変としては、子宮内膜増殖症(特に異型を伴うもの)が挙げられます。
- 4. 前立腺肥大症は、前立腺の良性過形成であり、前立腺癌の前癌病変ではありません。両者は独立した疾患ですが、年齢とともに併発する頻度が高いため、鑑別が重要です。 正しくは:前立腺癌の前癌病変としては、高グレード前立腺上皮内腫瘍(HGPIN)が挙げられます。
国試ポイント
各臓器の癌とその前癌病変(または関連の深い疾患)の組み合わせを理解し記憶すること。特に鑑別が必要な疾患について正確な知識が求められます。
混同注意
前癌病変と、単なる良性疾患(炎症、過形成、変性など)との区別が重要です。前癌病変は、そのままでも、あるいは何らかの刺激が加わることで悪性化する可能性のある病変を指します。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出題された場合、各選択肢の疾患が前癌病変か否か、またその癌との関連性の強さを医学的な定義に基づいて判断します。
覚え方
同様の問題が出題された場合、各選択肢の疾患が前癌病変か否か、またその癌との関連性の強さを医学的な定義に基づいて判断します。
対になる知識
前癌病変と、単なる良性疾患(炎症、過形成、変性など)との区別が重要です。前癌病変は、そのままでも、あるいは何らかの刺激が加わることで悪性化する可能性のある病変を指します。
関連知識
胃癌と萎縮性胃炎・腸上皮化生、大腸癌と腺腫(特に絨毛腺腫や高異形成腺腫)、子宮頸癌とHPV感染・子宮頸部異形成(CIN)、肝細胞癌と肝炎・肝硬変など、他の主要な癌とその前癌病変の組み合わせも覚えておく必要があります。