労作性狭心症と急性心筋伷塞で、最も違いが明確なのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
労作性狭心症は可逆的な虚血であり、ニトログリセリン舌下や安静で数分以内に胸痛が消失する一方、急性心筋梗塞は心筋壊死を伴い、胸痛が30分以上持続し、ニトログリセリンも無効であるため、胸痛の持続時間が両者を最も明確に区別する指標となる。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。労作性狭心症は一時的な虚血によるもので、安静や薬剤で数分以内に改善するが、急性心筋梗塞は心筋壊死を伴うため、胸痛が30分以上持続し、ニトログリセリンでも改善しない。この持続時間の違いが最も明確な鑑別点である。
- 2. 呼吸困難は両疾患に共通してみられる症状であり、程度の違いは鑑別として絶対的ではない。心機能の低下により、狭心症でも心筋梗塞でも呼吸困難を呈しうる。 正しくは:呼吸困難の有無や程度よりも、胸痛の持続時間や性質、他の随伴症状が鑑別には重要となる。
- 3. 放散痛は両疾患で共通してみられる症状であり、部位(左肩、左腕、顎など)も類似している。そのため、放散痛の部位のみで両者を明確に鑑別することは難しい。 正しくは:放散痛の有無や部位は鑑別の一助にはなるが、決定打とはならない。胸痛の持続時間と性質がより重要である。
- 4. 症状出現の時刻は、両疾患の鑑別には直結しない。労作性狭心症は労作時に、急性心筋梗塞は安静時や夜間にも発症しうるため、時刻による明確な区別はできない。 正しくは:症状出現の時刻ではなく、症状を誘発する因子(労作、安静)や持続時間が鑑別に重要である。
国試ポイント
狭心症と心筋梗塞の病態生理学的違いと、それに伴う症状(特に胸痛の性質)の差異を理解する。
混同注意
両者とも胸痛を主症状とするため混同しやすいが、胸痛の持続時間、ニトログリセリンの効果、安静による改善の有無が鑑別のポイント。
次に同じ論点が出たら
胸痛を訴える患者が来院した場合、胸痛の持続時間、ニトログリセリンの効果、安静での改善の有無をまず確認する。
覚え方
胸痛を訴える患者が来院した場合、胸痛の持続時間、ニトログリセリンの効果、安静での改善の有無をまず確認する。
対になる知識
両者とも胸痛を主症状とするため混同しやすいが、胸痛の持続時間、ニトログリセリンの効果、安静による改善の有無が鑑別のポイント。
関連知識
労作性狭心症は冠動脈の狭窄による需要と供給のミスマッチで一過性虚血が起きる。急性心筋梗塞は冠動脈の完全閉塞により心筋が壊死する。心電図変化(ST上昇の有無)、心筋逸脱酵素(トロポニンT、CK-MB)の上昇も鑑別に重要である。