海産魚介類の生食により激しい胃痛を起こすのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
アニサキスは、魚介類に寄生する線虫で、生きたままヒトが摂取すると胃壁や腸壁に侵入し、激しい腹痛、悪心、嘔吐などの症状を引き起こします。これは、アニサキスが消化管粘膜に潜り込もうとすることによる物理的な刺激と、アレルギー反応が複合的に作用するためです。
選択肢ごとの解説
- 1. クリプトスポリジウムは、主に水や食品を介して感染し、下痢や腹痛を引き起こす原虫ですが、海産魚介類の生食による激しい胃痛の主要な原因ではありません。 正しくは:クリプトスポリジウムは、汚染された水や食品(特に生野菜など)を介して感染する可能性が高いです。
- 2. 黄色ブドウ球菌は、食品中で産生された毒素(エンテロトキシン)によって食中毒を起こします。主な症状は嘔吐と下痢で、激しい胃痛は一般的ではありません。また、魚介類の生食による症状とは異なります。 正しくは:黄色ブドウ球菌は、おにぎりや弁当など、ヒトの手を介して汚染されやすい食品で増殖し、毒素型食中毒を引き起こします。
- 3. サルモネラ属菌は、主に卵や肉、その加工品などを介して感染し、発熱、下痢、腹痛を引き起こします。海産魚介類の生食で激しい胃痛を主訴とすることは稀です。 正しくは:サルモネラ菌は、加熱不足の肉や卵製品、二次汚染された食品が原因となることが多いです。
- 4. 正解。アニサキスは、サバ、イカ、サンマなどの海産魚介類に寄生する線虫であり、生食することでヒトの消化管壁に侵入し、激しい胃痛や悪心、嘔吐などの症状を引き起こします。
国試ポイント
海産魚介類の生食による食中毒の原因となる寄生虫、細菌、ウイルスとその特徴的な症状を覚えることが重要です。
混同注意
アニサキスと他の食中毒原因菌(サルモネラ、黄色ブドウ球菌など)は、原因食品と症状の出現パターンで区別します。アニサキスは寄生虫によるもので、摂食後数時間で激しい胃痛を主訴とすることが特徴的です。
次に同じ論点が出たら
海産魚介類の生食歴があり、急速な発症の激しい胃痛やアレルギー様症状を呈する場合は、アニサキス症を第一に疑います。
覚え方
海産魚介類の生食歴があり、急速な発症の激しい胃痛やアレルギー様症状を呈する場合は、アニサキス症を第一に疑います。
対になる知識
アニサキスと他の食中毒原因菌(サルモネラ、黄色ブドウ球菌など)は、原因食品と症状の出現パターンで区別します。アニサキスは寄生虫によるもので、摂食後数時間で激しい胃痛を主訴とすることが特徴的です。
関連知識
アニサキス症の予防には、魚介類の加熱(60℃で1分以上または-20℃で24時間以上冷凍)が有効です。また、食中毒の種類によって潜伏期間、主な症状、原因食品が異なるため、一覧で整理して記憶すると良いでしょう。