毛細血管透過性の亢進によりフィブリノゲンが滲出し、フィブリンとなって沈着することを特徴とする急性炎症はどれか。
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正解は4番
解説
線維素性炎は、毛細血管透過性が高度に亢進することにより血漿中の高分子タンパク質であるフィブリノゲンが組織に滲出し、それがフィブリンに変化して沈着する急性炎症である。大葉性肺炎や急性心膜炎などが代表例である。
選択肢ごとの解説
- 1. 出血性炎は、血管壁の損傷が非常に激しく、赤血球が多量に血管外へ滲出する炎症である。フィブリンの沈着を主徴とするものではない。
- 2. 漿液性炎は、血漿成分のうち主として水分や少量のアルブミンなどの低分子タンパク質が滲出する炎症である。水疱や粘膜のカタルの初期に見られる。
- 3. 化膿性炎は、好中球が大量に遊出・蓄積し、膿汁の形成を特徴とする炎症である。フィブリンの沈着を主徴とする線維素性炎とは異なる。
- 4. 正解。線維素性炎は、毛細血管透過性が高度に亢進することにより血漿中の高分子タンパク質であるフィブリノゲンが組織に滲出し、それがフィブリンに変化して沈着する急性炎症である。大葉性肺炎や急性心膜炎などが代表例である。
国試ポイント
急性炎症の形態分類において、滲出物の種類(漿液、フィブリン、膿、赤血球など)と病型の名前を結びつけて覚えることが重要である。
覚え方
線維素性炎 = フィブリン(繊維)の沈着
対になる知識
漿液性炎=漿液(水分・アルブミン)の滲出 / 線維素性炎=フィブリノゲン(フィブリン)の沈着 / 化膿性炎=好中球の遊出と膿の形成 / 出血性炎=赤血球の多量の滲出
関連知識
線維素性炎は偽膜を形成することがあり、偽膜性炎とも呼ばれる。代表的な疾患として大葉性肺炎やジフテリア、急性心膜炎(有毛心)があり、いずれも激しい炎症反応に伴うフィブリノゲンの大量滲出がその病態の基盤となっている。