奇経八脈病証で「背骨のこわばり、頭痛、心臓部痛、足の冷え、遺尿がある」のはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
督脈は脊柱を循り脳に入るため、背骨のこわばりや頭痛と関連します。心臓部痛は督脈が心臓と交わるため、足の冷えは督脈の陽気不足、遺尿は督脈が膀胱の気化機能に関与するためです。これらの症状は督脈の病証に合致します。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。督脈は脊柱の中央を循り脳に属するため、背骨のこわばりや頭痛は督脈の循行経路の異常や陽気の上衝・不足で生じます。心臓部痛は督脈が心と関係することを示し、足の冷えは陽気の不足、遺尿は督脈が膀胱の気化作用に関与するため、これら全てが督脈病証の特徴と合致します。
- 2. 任脈は体の前面中央を循行し、生殖・排泄機能、月経、妊娠と関連が深いです。主な病証には、帯下の異常、月経不順、疝気、腹部のしこり、吐血などがあります。問題文の症状とは異なります。 正しくは:任脈病証の症状としては、女性では帯下、月経不順、不妊、男性では疝気、腹部のしこりなどが挙げられます。
- 3. 衝脈は『十二経の海』と呼ばれ、血液や衝動性疾患と関連します。主な病証には、上逆性の気衝、腹部の痙攣や痛み、月経不順、奔豚気などがあります。頭痛や背骨のこわばり、遺尿は衝脈の主要な症状ではありません。 正しくは:衝脈病証の症状としては、奔豚気、腹部の急激な痛み、血の逆上による症状(吐血、逆気)などが挙げられます。
- 4. 帯脈は腰部を帯のように一周する唯一の横走する奇経です。主な病証は腰部の重だるさ、腹部の張り、帯下過多、下肢の無力感など、腰部から下部の症状が主です。問題文の背骨のこわばりや頭痛、心臓部痛とは関連性が薄いです。 正しくは:帯脈病証の症状としては、腰部の弛緩感や重だるさ、腹部の膨満感、帯下過多、下肢の無力感などが挙げられます。
国試ポイント
奇経八脈の循行と主な病証を関連付けて覚えることが重要です。特に督脈は脊柱、脳、陽気と関連が深いことを理解しましょう。
混同注意
奇経八脈の病証は互いに似た症状を示すことがあり、特に督脈、任脈、衝脈は関連が深いため混同しやすいです。循行部位と主治を正確に覚えることで区別できます。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出た場合、脊柱のこわばり、頭痛、陽気不足(足の冷え)、排尿異常の組み合わせがあれば督脈病証を強く疑います。特定の部位の症状と全体的な陽気の状態に注目して判断します。
覚え方
同様の論点が出た場合、脊柱のこわばり、頭痛、陽気不足(足の冷え)、排尿異常の組み合わせがあれば督脈病証を強く疑います。特定の部位の症状と全体的な陽気の状態に注目して判断します。
対になる知識
奇経八脈の病証は互いに似た症状を示すことがあり、特に督脈、任脈、衝脈は関連が深いため混同しやすいです。循行部位と主治を正確に覚えることで区別できます。
関連知識
督脈は『陽脈の海』と称され、全身の陽気を主ります。主な経穴として百会、大椎、命門などがあります。任脈は『陰脈の海』、衝脈は『十二経の海』と呼ばれます。奇経八脈の治療には八総穴が用いられることも関連知識として重要です。