血の生理作用や構成に関する記述として適切なものはどれか。
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正解は4番
解説
血は、脾胃で消化吸収された飲食物由来の水穀の精微と、水穀の精微のうち比較的栄養作用の強い営気が化生して構成される。血は全身に栄養と滋潤を与え、精神活動を正常に維持する基礎となる。
選択肢ごとの解説
- 1. 脈外を運行して体表を守るのは衛気である。血は常に脈中を運行して全身に栄養物質を供給する生理物質である。
- 2. 津液は血の構成要素の一つであるが、血が脈中を巡行するのに対し、津液は脈外を巡行して組織や官竅を滋潤する。
- 3. 精神活動は主に心神や血に依存しており、血虚や血熱なども精神活動の異常(不眠や精神不安など)を引き起こすため、気のみに起因するわけではない。
- 4. 正解。血は、脾胃で消化吸収された飲食物由来の水穀の精微と、水穀の精微のうち比較的栄養作用の強い営気が化生して構成される。血は全身に栄養と滋潤を与え、精神活動を正常に維持する基礎となる。
国試ポイント
血の生成源(水穀の精微、営気)と、脈中を運行して全身を滋潤する生理作用の理解が問われる。
覚え方
血の原料:水穀の精微 + 営気
対になる知識
東洋医学における人体構成物質である気・血・津液・精それぞれの対比を整理する。気は陽に属し、推動・温煦・防御作用を担い主に脈外を運行する。津液は水穀の精微からなり、全身の組織や孔竅を滋潤する。精は腎に蔵され、人体を構成し成長・発育・生殖の根本となる。これに対し血は陰に属し、脈中を巡って全身を滋養する根本的な栄養物質であり、それぞれが特異的な生理機能を分担している。
関連知識
血の生成には多くの臓腑が連携して関与している。飲食物から得られた水穀の精微は脾の運化作用によって上焦の肺に送られ、宗気を通じて心脈に入り、心火の作用を受けて赤き血に化生される。また、腎に蔵された精も骨髄を充して血を化生する原動力となる。そのため、心・脾・肺・腎の各臓腑の機能失調は直接的に血の虚損や運行障害を引き起こし、臨床では血虚や血瘀といった病態として現れるため、これら臓腑の生理と病理を一体として覚えることが重要である。