出血性伷塞を最も起こしやすい臓器はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
小腸は動脈と静脈の両方から血液供給を受ける二重血行支配の臓器ですが、腸間膜動脈閉塞による虚血に陥ると、同時に門脈系の還流も障害されるため、虚血部位からの出血を伴いやすく出血性梗塞を最も起こしやすい臓器とされています。特に、急性上腸間膜動脈閉塞症では、腸管の壊死に伴い出血性梗塞が発生することが多いです。
選択肢ごとの解説
- 1. 腎臓は虚血性梗塞(白色梗塞)を起こしやすい臓器であり、出血性梗塞は稀です。終動脈支配であるため、血栓により動脈が閉塞すると広範囲な虚血性壊死を生じます。 正しくは:腎臓は通常、貧血性梗塞(白色梗塞)を起こしやすい。
- 2. 正解。小腸は動脈閉塞に加え、門脈系の還流障害が合併しやすいため、虚血部位に出血を伴う出血性梗塞を最も起こしやすい臓器です。
- 3. 心臓は虚血性梗塞(心筋梗塞)が最も問題となる臓器であり、出血性梗塞は通常起こしません。冠動脈の閉塞により心筋の壊死が生じます。 正しくは:心臓は虚血性梗塞(心筋梗塞)を起こしやすい。
- 4. 脾臓は脾動脈の閉塞により虚血性梗塞(白色梗塞)を起こすことがありますが、出血性梗塞の好発臓器としては挙げられません。 正しくは:脾臓は通常、貧血性梗塞(白色梗塞)を起こしやすい。
国試ポイント
出血性梗塞を起こしやすい臓器として小腸が代表的であることを覚える。また、その機序が二重血行支配と静脈還流障害の組み合わせであることを理解する。
混同注意
虚血性梗塞と出血性梗塞の区別。虚血性梗塞は血流停止による組織壊死が主体であるのに対し、出血性梗塞は虚血に加えて静脈還流障害や再灌流により組織内に出血を伴う壊死が生じます。
次に同じ論点が出たら
出血性梗塞の代表的な好発臓器を問われたら、まず小腸を想起し、その血行支配の特徴と静脈還流の障害の有無を判断基準とする。
覚え方
出血性梗塞の代表的な好発臓器を問われたら、まず小腸を想起し、その血行支配の特徴と静脈還流の障害の有無を判断基準とする。
対になる知識
虚血性梗塞と出血性梗塞の区別。虚血性梗塞は血流停止による組織壊死が主体であるのに対し、出血性梗塞は虚血に加えて静脈還流障害や再灌流により組織内に出血を伴う壊死が生じます。
関連知識
肺や肝臓も二重血行支配ですが、出血性梗塞を起こしやすい代表例として小腸が重要です。赤色梗塞と白色梗塞の鑑別も関連知識として重要です。赤色梗塞は出血性梗塞と同義であり、疎な臓器や二重血行支配の臓器に生じやすいです。