鍼の刺激による皮膚血流増加に関与し、血管平滑筋を弛緩させて血管を拡張させる物質はどれか。
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正解は4番
解説
鍼の刺激によって皮膚の血流が増える現象には、血管内皮細胞から生成される一酸化窒素(NO)が深く関与している。NOは血管内皮由来弛緩因子(EDRF)として働き、血管平滑筋内のサイクリックGMP(cGMP)を増加させることで平滑筋を弛緩させ、血管を拡張して血流を増加させる。
選択肢ごとの解説
- 1. アンジオテンシンはレニン-アンジオテンシン系に関与する強力な血管収縮物質であり、血圧上昇や血管平滑筋の収縮を引き起こす。
- 2. セロトニンは血小板などから放出され、血管収縮作用を示す物質であり、本問の血管拡張作用とは逆の働きを持つ。
- 3. アドレナリンは交感神経刺激や副腎髄質から分泌されるホルモンであり、多くの血管で収縮作用(一部の骨格筋血管等では拡張)を示すが、鍼刺激による局所血流増加の主たる内皮由来の拡張物質ではない。
- 4. 正解。鍼の刺激によって皮膚の血流が増える現象には、血管内皮細胞から生成される一酸化窒素(NO)が深く関与している。NOは血管内皮由来弛緩因子(EDRF)として働き、血管平滑筋内のサイクリックGMP(cGMP)を増加させることで平滑筋を弛緩させ、血管を拡張して血流を増加させる。
国試ポイント
鍼刺激による皮膚血流増加のメカニズムとして、血管内皮細胞から産生される一酸化窒素(NO)の働きが国家試験で問われる。NO=血管拡張・血流増加のキーワードをセットで覚える。
覚え方
NO(NO!)で血管がパッと広がる(拡張)
対になる知識
血管平滑筋を収縮させて血流を減少させる物質としては、セロトニン、ノルアドレナリン、アドレナリン、アンジオテンシンII、エンドセリンなどが挙げられる。これらは血管平滑筋の受容体に結合して収縮を引き起こす。
関連知識
NOは血管内皮細胞でL-arginineから合成され、可溶性グアニル酸 cyclaseを活性化してcGMPを産生し血管平滑筋を弛緩させる。また、鍼刺激による局所血流増加には軸索反射や局所皮フ温の上昇も関与する。