腎血流量が低下した場合にみられる変化はどれか。
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正解は2番
解説
腎血流量が低下すると、糸球体毛細血管内の血圧(糸球体血圧)が低下する。これにより糸球体ろ過圧が低下し、糸球体ろ過量(GFR)が減少する。糸球体ろ過量は、糸球体血圧、ボーマン嚢内圧、血漿膠質浸透圧のバランス(有効ろ過圧)によって決まるため、血流量の変動はGFRに直接影響を与える。
選択肢ごとの解説
- 1. 尿管閉塞などが起こるとボーマン嚢内圧が上昇してGFRは減少するが、腎血流量の低下によってボーマン嚢内圧が直接上昇するわけではない。
- 2. 正解。腎血流量が低下すると、糸球体毛細血管内の血圧(糸球体血圧)が低下する。これにより糸球体ろ過圧が低下し、糸球体ろ過量(GFR)が減少する。糸球体ろ過量は、糸球体血圧、ボーマン嚢内圧、血漿膠質浸透圧のバランス(有効ろ過圧)によって決まるため、血流量の変動はGFRに直接影響を与える。
- 3. 血漿中のタンパク質濃度(アルブミンなど)が変化しない限り、腎血流量の低下自体によって直接血漿膠質浸透圧が上昇することはない。
- 4. 糸球体血圧が上昇するとGFRは増加する。腎血流量の低下は糸球体血圧の低下を引き起こすため誤りである。
国試ポイント
糸球体ろ過量(GFR)を増減させる要因(糸球体血圧、血漿膠質浸透圧、ボーマン嚢内圧)の組み合わせを問う問題が頻出である。
覚え方
血流量ダウン = 糸球体血圧ダウン = GFRダウン
対になる知識
腎血流量の増加は糸球体血圧を高め、糸球体ろ過量を増加させる。 / 血中アルブミン濃度の上昇は血漿膠質浸透圧を高め、糸球体ろ過量を減少させる。 / 尿管内圧(ボーマン嚢内圧)の上昇は有効ろ過圧を下げ、糸球体ろ過量を減少させる。
関連知識
有効ろ過圧は糸球体血圧から血漿膠質浸透圧とボーマン嚢内圧の和を引いたものである。腎臓は体液量、電解質バランス、酸塩基平衡の調節のほか、エリスロポエチンの分泌を行う。