中指伸展テストが陽性となるテニス肘で、罹患筋への局所治療穴として最も適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
中指伸展テストは短橈側手根伸筋の病変を示唆するテストであり、手三里は橈側手根伸筋群の起始部に位置するため、テニス肘、特に短橈側手根伸筋の炎症に対する局所治療穴として最も適切である。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。中指伸展テストは短橈側手根伸筋の検査であり、手三里は大腸経の経穴で肘関節から手関節にかけて伸筋群に沿って走行し、特に橈側手根伸筋群の起始部・筋腹に近い位置にあるため、テニス肘の局所治療穴として最も適切である。
- 2. 曲沢は心包経の経穴で、肘関節内側に位置し、上腕二頭筋腱の内側にあります。これは屈筋群に関連し、ゴルフ肘(内側上顆炎)の治療穴としては検討されますが、テニス肘(外側上顆炎)の治療穴としては不適切である。 正しくは:ゴルフ肘(内側上顆炎)の治療穴としては適切。
- 3. 小海は小腸経の経穴で、尺骨神経溝、肘関節の内側後方に位置します。肘関節の内側に関わる疾患や尺骨神経痛には用いられますが、テニス肘(外側上顆炎)の主要な治療穴としては不適切である。 正しくは:尺骨神経痛や肘関節内側の疾患に用いる。
- 4. 天井は三焦経の経穴で、肘関節後方、上腕三頭筋腱の上方に位置します。肩関節から肘関節、手関節にかけての三焦経の調整に用いられますが、テニス肘(外側上顆炎)の主要な治療穴としては不適切である。 正しくは:肩関節や腕の動きの改善、上肢の浮腫などに用いる。
国試ポイント
テニス肘の病態と関連する筋、およびそれに対応する経穴を理解することが重要です。特に、中指伸展テストが短橈側手根伸筋の病変を示すことと、手三里がその筋群の治療穴であることを覚える。
混同注意
テニス肘とゴルフ肘(内側上顆炎)の鑑別、およびそれぞれの罹患筋と治療穴の混同。テニス肘は外側上顆炎で伸筋群、ゴルフ肘は内側上顆炎で屈筋群が関連する。
次に同じ論点が出たら
今後テニス肘の治療穴を問う問題が出た場合、まずテニス肘が外側上顆炎であり伸筋群の関与が強いことを確認し、設問のテストがどの筋を対象としているか、その筋に近接する経穴はどれかを確認して判断する。
覚え方
今後テニス肘の治療穴を問う問題が出た場合、まずテニス肘が外側上顆炎であり伸筋群の関与が強いことを確認し、設問のテストがどの筋を対象としているか、その筋に近接する経穴はどれかを確認して判断する。
対になる知識
テニス肘とゴルフ肘(内側上顆炎)の鑑別、およびそれぞれの罹患筋と治療穴の混同。テニス肘は外側上顆炎で伸筋群、ゴルフ肘は内側上顆炎で屈筋群が関連する。
関連知識
テニス肘(外側上顆炎)の関連筋:短橈側手根伸筋、長橈側手根伸筋、総指伸筋など。ゴルフ肘(内側上顆炎)の関連筋:円回内筋、橈側手根屈筋、尺側手根屈筋、浅指屈筋など。