染色体
解剖学
はじめに
染色体は、間期まで拡散しているクロマチンが細胞分裂の前期に高度に凝縮して光学顕微鏡で観察可能になる構造です。DNAとヒストンから構成され、遺伝情報を正確に分配する役割を担います。
構造
染色体は、デオキシリボース、リン酸、およびアデニン・グアニン・シトシン・チミンの4種類の塩基からなるDNAがヒストンと結合して構成されています。DNAは2本のポリヌクレオチド鎖が対をなして二重らせん構造をとっており、これが高度に凝縮して染色体となります。
はたらき
染色体は遺伝情報を永続的に保持し、細胞分裂の際にはその情報を正確に分配するための媒体として働きます。DNAの塩基配列がタンパク質合成の設計図となり、生体のあらゆる形質や機能を発現させます。
国家試験のポイント
国家試験では、細胞分裂の前期における染色体の出現とクロマチンからの変化、および中期における赤道面への整列がよく問われます。また、DNAを構成する塩基の種類やヒストンとの結合関係も頻出の基本事項です。
間違えやすいところ
細胞分裂の間期まで拡散しているクロマチンと、分裂期に出現する染色体の状態変化を混同しないよう注意が必要です。また、DNAとRNAの構成塩基や糖の違いについても正確に区別することが求められます。