過活動膀胱の患者に対する治療で、仙髄排尿中枢を介した治療穴として最も適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
中髎(ちゅうりょう)は仙骨孔に位置し、仙髄神経を介して排尿中枢に直接的に作用することで、膀胱機能を調整し過活動膀胱の症状を改善する効果が期待できます。
選択肢ごとの解説
- 1. 水分(すいぶん)は臍の真上に位置する経穴で、水液代謝や消化器系の調整に用いられますが、直接的に仙髄排尿中枢を介した治療穴ではありません。 正しくは:水分は水液代謝の調整に用いられますが、排尿中枢への直接的な作用は期待できません。仙髄排尿中枢を介する治療穴は中髎です。
- 2. 三焦兪(さんしょうゆ)は背部にある経穴で、三焦の機能(水液代謝や気の巡り)を調整しますが、仙髄排尿中枢への直接的な作用は限定的です。 正しくは:三焦兪は水液代謝や三焦機能の調整に用いられますが、仙髄排尿中枢を介する治療穴は中髎です。
- 3. 腎兪(じんゆ)は背部にある経穴で、腎の機能(排泄、生殖、成長など)を調整しますが、仙髄排尿中枢への直接的な治療穴としては中髎がより適切です。 正しくは:腎兪は腎機能全般の調整に用いられますが、仙髄排尿中枢を介する治療穴は中髎です。
- 4. 正解。中髎は仙骨部にある経穴で、仙骨神経が通る仙骨孔に位置し、仙髄排尿中枢に直接的に作用することで過活動膀胱の治療に用いられます。
国試ポイント
仙髄排尿中枢を介した治療穴は、仙骨神経が支配する排尿筋の働きを調整し、過活動膀胱に対する効果的な治療選択肢となります。仙骨孔に位置する穴が重要です。
混同注意
膀胱の疾患には下腹部の経穴や腎に関連する経穴も用いられますが、仙髄排尿中枢を介した直接的なアプローチを問う場合は仙骨部の経穴が特異的です。
次に同じ論点が出たら
仙髄排尿中枢を介した治療穴を問う問題では、仙骨孔に位置する「髎穴(りょうけつ)」に着目して判断します。
覚え方
仙髄排尿中枢を介した治療穴を問う問題では、仙骨孔に位置する「髎穴(りょうけつ)」に着目して判断します。
対になる知識
膀胱の疾患には下腹部の経穴や腎に関連する経穴も用いられますが、仙髄排尿中枢を介した直接的なアプローチを問う場合は仙骨部の経穴が特異的です。
関連知識
排尿中枢は橋と仙髄に存在し、排尿反射を制御しています。鍼灸治療では、仙骨部の経穴だけでなく、下腹部(例えば中極、関元)や下肢の経穴(例えば陰陵泉、三陰交)も膀胱機能の調整に用いられますが、直接的な仙髄への作用を重視する場合は仙骨穴が選択されます。