末梢神経
解剖学
はじめに
末梢神経とは、中枢神経系から離れて全身の器官や組織へ広がり、感覚や運動をつかさどる神経の総称です。自己免疫疾患による障害や、特定の神経における圧迫などの絞扼によって、様々な麻痺や感覚障害を引き起こすことが知られています。
どこにある何か
末梢神経は中枢神経系以外の部分に位置し、身体の末端や皮膚、筋肉などに広がっている構造です。全身の各部位へ感覚情報を伝えたり、運動の指令を伝えたりする重要な役割を担っています。
はたらき
身体の感覚情報を中枢へ送り届けたり、筋肉に対して運動の指令を出したりするはたらきがあります。手指の開排運動などの巧緻運動や、皮膚からの感覚受容において重要な役割を果たしています。
国家試験のポイント
国家試験では、ギラン・バレー症候群における自己免疫機序や上行性麻痺の特徴が頻出します。また、尺骨神経、正中神経、橈骨神経などの各末梢神経の障害によって生じる変形や運動障害が繰り返し問われます。
間違えやすいところ
中枢神経系と末梢神経系における障害部位の違いに注意が必要です。例えば、ギラン・バレー症候群では中枢神経ではなく末梢神経のミエリン鞘や軸索が障害されます。また、尺骨神経麻痺による鷲手変形、正中神経麻痺による猿手変形、橈骨神経麻痺による下垂手など、神経ごとの特有の症状を取り違えないよう区別することが重要です。