血圧上昇
その他
はじめに
血圧上昇は、褐色細胞腫や自律神経過反射などの病態において見られる重要な臨床症状です。特に国家試験においては、様々な疾患の主症状や緊急事態の兆候として頻繁に問われます。
何を指すか
血圧が平時の状態よりも高くなる現象であり、特定の疾患や身体への刺激によって引き起こされます。副腎髄質などの腫瘍や高位の脊髄損傷などにともなって現れる病態として扱われます。
押さえる内容
褐色細胞腫では、カテコールアミンの過剰分泌により高血圧が引き起こされ、体重減少や発汗過多、動悸、頭痛などの4徴候を伴います。また、第6胸髄以上の高位の脊髄損傷患者に起こる自律神経過反射では、膀胱充満や便秘などの下半身からの強い刺激が引き金となり、交感神経の過剰な反射性興奮によって著明な血圧上昇とそれに伴う徐脈が生じます。
国家試験のポイント
国家試験では、血圧上昇を引き起こす代表的な疾患やその誘因、および随伴症状の組み合わせが繰り返し問われます。褐色細胞腫における高血圧と代謝亢進による体重減少の関連や、自律神経過反射におけるT6以上の損傷部位と膀胱充満などの誘因を確実に押さえておくことが重要です。
間違えやすいところ
自律神経過反射の発症時には著明な血圧上昇とそれに伴う徐脈がみられるため、低血圧や頻脈をきたす他の循環器疾患やショック状態の病態と混同しないよう注意が必要です。また、放置すると脳出血やくも膜下出血などの致命的な合併症を招くおそれがあるため、迅速な原因刺激の除去が必要となります。