脊髄損傷患者にみられる自律神経過反射について正しい記述はどれか。
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正解は3番
解説
自律神経過反射は、一般に胸髄T6より高位の損傷や頸髄損傷で発現する。下部からの刺激、すなわち膀胱充満や便秘、皮膚への有害刺激などが強い誘因となり、反射性の交感神経緊張を引き起こす。したがって選択肢4が正しい。
選択肢ごとの解説
- 1. 自律神経過反射では、損傷レベルより下の血管収縮により血圧が急上昇(高血圧)するのが主症状である。
- 2. 自律神経過反射では、血管収縮による急激な血圧上昇と、それに伴う代償的な徐脈が生じるのが特徴であり、頻脈ではない。
- 3. 正解。自律神経過反射は、一般に胸髄T6より高位の損傷や頸髄損傷で発現する。下部からの刺激、すなわち膀胱充満や便秘、皮膚への有害刺激などが強い誘因となり、反射性の交感神経緊張を引き起こす。したがって選択肢4が正しい。
- 4. 自律神経過反射はT6以上の高位脊髄損傷(胸髄高位または頸髄)で頻繁に観察され、腰髄損傷患者には通常みられない。
国試ポイント
自律神経過反射の誘因(膀胱充満・便秘など)、好発部位(T6以上)、症状(高血圧・徐脈)は国家試験の定番テーマである。
覚え方
過反射のサイン:ティーシックス(T6)以上、血圧アップダウンは「高血圧・徐脈」、原因は「おしっこ(膀胱充満)とウンチ(便秘)」!
対になる知識
第6胸髄(T6)以上の高位の脊髄損傷患者にみられ、刺激部位より下の血管収縮による著明な血圧上昇とそれに伴う徐脈を主徴とする自律神経過反射の対として、低血圧や頻脈をきたす他の循環器疾患やショック状態の病態を混同しないように整理しておく必要がある。
関連知識
自律神経過反射は、膀胱の充満や尿カテーテルの閉塞、便秘、皮膚への強い刺激などが引き金となり、交感神経の過剰な反射性興奮を引き起こす医療上の緊急事態である。治療の第一選択は速やかな原因刺激の除去であり、放置すると脳出血や心不全などの致命的な合併症を招くおそれがあるため厳重な注意が必要である。