便秘

病理学

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はじめに

便秘は、腸管の蠕動運動の低下や水分吸収の異常などにより、排便がスムーズに行われなくなった状態です。西洋医学的な薬剤性原因のほか、東洋医学では気滞や熱邪、虚証など多彩な病理によって引き起こされます。

何を指すか

便秘は、排便回数の減少や排便困難感を伴う状態を指します。西洋医学では薬剤性や生活習慣に関連して生じ、東洋医学では排便機能の伝導失調や気血津液の不調によって発生する病態として捉えられています。

病態と機序

西洋医学においては、オピオイド系鎮痛薬や抗コリン薬などが腸管のオピオイド受容体に作用したり副交感神経を遮断したりすることで、腸管の蠕動運動が抑制されて引き起こされます。また、東洋医学では精神的ストレスなどにより肝の疏泄機能が失調し、気機郁滞をきたすことで大腸の伝導が阻害されて生じます。

分類と所見

東洋医学における便秘の分類には、気滞による気秘、熱邪による熱秘、気血陰液の不足による虚秘、寒邪による冷秘などが存在します。気秘では噯気や腹部膨満感を伴う点が特徴であり、原因病理によってそれぞれ異なる臨床所見を示します。

国家試験のポイント

国家試験では、オピオイドや抗コリン薬といった薬剤性便秘の原因となる薬剤の機序が繰り返し問われます。また、脊髄損傷患者における便秘が自律神経過反射の誘因となる点や、気秘をはじめとする便秘の分類と伴う症状の組み合わせも頻出のテーマです。

間違えやすいところ

便秘を引き起こす薬剤と、ノロウイルス感染症や乳糖不耐症、ダンピング症候群などによって腸管分泌亢進や運動亢進をきたし下痢を引き起こす病態とを混同しないよう注意が必要です。また、脊髄損傷に伴う自律神経過反射の誘因を、他の循環器疾患やショック状態の病態と取り違えないように整理する必要があります。

便秘が問われる国家試験問題(6問)

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