腧穴で鍼の深刺により延髄損傷の危険性が最も高いのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
瘂門(DU15)は第1頸椎棘突起上縁の陥凹部に位置し、その深部には延髄および脊髄が近接しているため、深刺すると延髄を損傷する危険性が最も高い。延髄は呼吸中枢や循環中枢など生命維持に重要な役割を担っており、損傷すると呼吸停止や心停止など重篤な事態を招く。
選択肢ごとの解説
- 1. 脳戸(DU17)は乳様突起先端を結ぶ線と正中線の交点で、後頭隆起の上縁に位置する。深部に小脳があるが、延髄とは異なり直接的な損傷リスクは瘂門より低い。
- 2. 翳風(TE17)は乳様突起と下顎角の間、陥凹部に位置する。顔面神経や内頚動脈が近接しているが、延髄とは解剖学的に距離があり、直接的な損傷リスクはない。
- 3. 正解。瘂門(DU15)は第1頸椎棘突起上縁の陥凹部に位置し、深部に延髄が近接しているため、深刺により延髄損傷の危険性が最も高い。
- 4. 夾脊は脊椎棘突起から両側に0.5寸に位置する経外奇穴であり、頸椎部にも存在するが、椎間関節や脊髄神経根に近接するものの、延髄そのものへの深刺リスクは瘂門と比較して低い。
国試ポイント
延髄損傷の危険性がある経穴の位置と解剖学的特徴を理解する。
混同注意
脳戸、翳風、夾脊など後頸部や頭部の経穴との位置関係と深達度を混同しない。
次に同じ論点が出たら
後頸部・頭部の経穴問題が出た場合、その経穴の深部に重要な神経中枢や血管が存在するか、特に延髄の直上・直下・側方部位かを確認する。
覚え方
後頸部・頭部の経穴問題が出た場合、その経穴の深部に重要な神経中枢や血管が存在するか、特に延髄の直上・直下・側方部位かを確認する。
対になる知識
脳戸、翳風、夾脊など後頸部や頭部の経穴との位置関係と深達度を混同しない。
関連知識
延髄損傷は呼吸中枢・循環中枢の障害により致死的となる。そのため、後頭下部から頸部上部の経穴、特に正中線上にある督脈の経穴(風府、瘂門など)は深刺を避けるべきである。また、後頸部には椎骨動脈や脊髄神経も走行しており、それらの損傷リスクも考慮する必要がある。