病気の解説
アスピリン中毒
緊急性の高い症状
誤って口にした・吸い込んだ・皮膚や目に付いたときは、量にかかわらず受診してください。意識がもうろうとする・呼吸が苦しい・けいれん・嘔吐が続くときは、ただちに救急(119)を要請してください(中毒110番も利用できます)。
当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。
受診の目安
アスピリン中毒では、急性中毒では吐き気や嘔吐、眠気、耳鳴り、過換気などがみられ、重症になると呼吸不全や昏睡、意識状態の変化、痙攣などが起こることがあります。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、一般内科・総合診療科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
アスピリン中毒は、アスピリン(サリチル酸誘導体)を通常の用法用量を超えて摂取すると起こる中毒です。急性中毒は一度に多量を摂取した場合に、慢性中毒は長期間の摂取によって起こります。アスピリンは痛みの緩和や炎症の抑制に使われますが、過剰摂取では体にさまざまな影響を及ぼします。小児ではライ症候群などのリスクがあり、解熱鎮痛薬としての使用は禁忌とされることがあります。正しい用法・用量を守る限りは安全性が高いとされています。
主な症状
急性中毒では吐き気や嘔吐、眠気、耳鳴り、過換気などがみられ、重症になると呼吸不全や昏睡、意識状態の変化、痙攣などが起こることがあります。慢性中毒では前兆がはっきりせず、軽い精神状態の変化や低酸素状態、脱水などが見られることがあります。
原因
アスピリン中毒は、アスピリン自体や体内でサリチル酸へと代謝される物質の過剰摂取が原因です。誤飲や処方薬・市販薬の用法用量を守らず服用した場合などに起こります。
病態
過剰摂取により中枢神経系へ影響が生じ、初期には呼吸性アルカローシスが起こり、その後代謝性アシドーシスへ移行することがあります。
検査と診断
診断
診断は臨床症状と血液・尿検査の結果、服薬歴などを総合して判断します。血液中のアスピリン濃度を調べることも有用で、血液のpHや二酸化炭素、重炭酸塩の値、尿検査の結果も重症度の判断材料になります。
治療
治療
急性中毒では吸収を抑えるための胃洗浄や活性炭投与、状況に応じて輸液による体液補給を行うことがあります。腎機能に問題がなければ尿をアルカリ化して利尿を促すこともあります。必要に応じて血圧管理や痙攣予防などの集中治療が行われることがあります。慢性中毒では薬の使用を中止し、検査結果に合わせた対症療法が取られます。
経過と生活
予防
アスピリンは正しい用法用量を守って使用することが予防につながります。自己判断での服用や複数の市販薬の併用は慢性中毒のリスクを高める可能性があります。薬を使用して体調に異変を感じた場合は薬の使用を中止し、速やかに医療機関へ相談してください。
一般内科・総合診療科で扱うほかの病気
出典
参考: 「アスピリン中毒」を発症した人に現れる特徴をご存じですか?【医師監修】 | メディカルドック(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。