病気の解説

ビリルビン脳症

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緊急性の高い症状

黄疸のある赤ちゃんに、次のような様子がみられたら、すぐに救急の医療を受けてください(米国CDC)。

  • あやしても泣きやまない、または甲高い声で泣く
  • 頭・首・かかとが後ろに反り返り、体が弓なりになる
  • 体が突っ張って硬い、または逆にぐったりして力が入らない
  • 目の動きがおかしい

出典:米国CDC「Jaundice and Kernicterus Information for Families」

当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。

受診の目安

次のような場合は、その日のうちに小児科(または出産した医療機関)を受診するよう勧められています(米国CDC)。

  • 肌がとても黄色い、またはオレンジ色っぽく、黄色みが頭から足の方へ広がってきている
  • なかなか起きない、または逆にまったく眠らない
  • おっぱいやミルクをうまく飲めない
  • とても機嫌が悪い
  • おしっこやうんちの回数が少ない

赤ちゃんの黄疸の多くは心配のないものですが、見た目だけでは黄疸の強さを正しく判断できず、特に肌の色が濃い赤ちゃんでは見逃されやすいとされます。退院後も、医療機関で指示された時期に必ず黄疸の確認を受けましょう(米国CDC)。

基本

ビリルビン脳症とは

生まれたばかりの赤ちゃんの血液中にビリルビンという黄色い色素が非常に多くたまり、それが脳に入り込んで脳を傷つける状態です。以前は「核黄疸」とも呼ばれていました(MSDマニュアル)(米国CDC)。強い黄疸が適切な時期に見つからず、治療されないまま続いたときに起こるとされます(米国CDC)。早く気づいて治療すれば、ほぼ防ぐことができると考えられています(米国CDC)(MSDマニュアル)。

主な症状

  • 早い段階:うとうとして起きにくい、おっぱいやミルクの飲みが悪いといった様子が大切なサインとされます(MSDマニュアル)。
  • 進んだ段階:反応が鈍くなる、体の力が抜ける、けいれんを起こすなどの変化があらわれ、その後、体が硬く突っ張るようになることがあります(MSDマニュアル)。
  • 後に残ることがある障害:体の動きをうまく調整できない脳性まひ、難聴、目の動きや歯の問題などが残ることがあります(米国CDC)(MSDマニュアル)。

原因・なりやすい要因

ビリルビンは、古くなった赤血球が壊れるときにできる色素です。おなかの中にいる間はお母さんの肝臓が処理していますが、生まれたあとは赤ちゃん自身の肝臓が処理しなければならず、まだ働きが十分でないために、黄疸が出やすくなります(米国CDC)。

黄疸が強くなりやすい、または脳への影響が出やすいとされる要因として、次のようなものが挙げられています(米国CDC)(MSDマニュアル)。

  • 早く生まれた赤ちゃん
  • 赤血球が壊れやすくなる病気(お母さんとの血液型の違いによるもの、G6PD欠乏症など)
  • 生まれて数日間、うまく母乳やミルクを飲めないこと
  • きょうだいが強い黄疸で治療を受けたことがある
  • 出産時の大きなあざ
  • 感染症(敗血症)など、全身の状態が不安定なこと

検査と診断

診断

黄疸の強さは、まず皮膚に光を当てる機器で測り、高い場合はかかとから少量の血液をとってビリルビンの値を調べます(米国CDC)(MSDマニュアル)。脳への影響が疑われる場合は、赤ちゃんの様子(起きにくさ、飲みの悪さ、体の力の入り方など)も大切な手がかりになります(MSDマニュアル)。

治療

治療

  • 光線療法:服を脱がせた赤ちゃんに特殊な光(青い光など)を当て、ビリルビンを体の外に出しやすい形に変えます。痛みはありません(米国CDC)(MSDマニュアル)。
  • 交換輸血:ビリルビンの値が非常に高い場合などに、赤ちゃんの血液を入れ替えて、ビリルビンを速やかに取り除きます(米国CDC)(MSDマニュアル)。
  • 授乳を増やす:母乳やミルクを十分に飲むことで、ビリルビンを下げる助けになるとされます(米国CDC)(MSDマニュアル)。

日光に当てることは治療として勧められていません。日焼けの危険があるためです(米国CDC)。

経過と生活

予防

予防のいちばんの柱は、黄疸を早く見つけ、必要なときに光線療法などの治療を始めることです(米国CDC)(MSDマニュアル)。

  • 入院中だけでなく、退院後も医療機関で決められた時期に黄疸の確認を受けましょう。生後早い時期に黄疸が出た赤ちゃんや、退院前にビリルビンが高かった赤ちゃんは、早めの再診が必要とされます(米国CDC)。
  • 生まれてから数日間は、十分な回数の授乳が勧められています。授乳がうまくいかないときは、助産師や看護師などに相談しましょう(米国CDC)。

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出典

米国CDC「What are Jaundice and Kernicterus?」 / 米国CDC「Jaundice and Kernicterus Information for Families」 / MSDマニュアル プロフェッショナル版「新生児高ビリルビン血症」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。