病気の解説
びまん性胸膜肥厚
受診の目安
びまん性胸膜肥厚では、胸膜の線維化により肺が膨らみにくくなるため、歩行など日常動作で息切れが生じることがあります。こうした症状が続く・繰り返す・だんだん強くなるときや、不安があるときは、呼吸器内科を受診してください。市販薬などで改善しないときも相談の目安です。
基本
概要
びまん性胸膜肥厚は、肺を包む胸膜が炎症を起こして線維化し、胸膜全体の広い範囲に厚く硬くなる病気です。線維化が進むと肺が十分に膨らまず、呼吸機能が低下して息切れや胸痛などの症状があらわれます。現在の根本的な治療法は確立されていないため、症状を緩和する対症療法が中心になります。
主な症状
胸膜の線維化により肺が膨らみにくくなるため、歩行など日常動作で息切れが生じることがあります。胸の痛みや咳・痰、肺炎などの呼吸器感染がみられることもあります。進行すると慢性の呼吸困難となり安静時にも息苦しさが続く場合があり、在宅酸素療法などが検討されることがあります。
原因
アスベストへの曝露が関係するとされ、石綿肺や良性石綿胸水を経てびまん性胸膜肥厚になるケースが多いと考えられています。その他、結核性胸膜炎の後遺症や心不全、リウマチなどの病気によって胸水や胸膜の炎症が生じ、傷あとのように胸膜が変性して肥厚が進むこともあります。
検査と診断
診断
診断には、アスベスト曝露の歴の確認と、胸部X線検査やCTなどの画像検査、肺機能検査を行います。胸水がある場合は胸腔穿刺での検査もします。がんや結核の胸膜炎、胸膜悪性腫瘍の有無を調べる検査としてPET検査や胸膜生検を行うこともあります。診断の判断材料として、肥厚が両側胸壁の側胸部で1/4以上、または片側で1/2以上広がっている場合にびまん性胸膜肥厚とすることがあります。
治療
治療
現時点では病気の進行を止める根本的な治療はなく、症状を緩和する対症療法が中心です。喉の痰が詰まる場合には去痰薬、咳を抑える薬が用いられることがあります。重症化して慢性呼吸不全になると在宅酸素療法が行われることがあります。
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出典
参考: Medical Note(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。