病気の解説
ハンタウイルス肺症候群
別名:シンノンブレウイルス
緊急性の高い症状
- げっ歯類と接したあとに、発熱や強い筋肉痛に加えて強い息苦しさ、せき、胸の締めつけ感が出たときは、すぐに医療機関を受診してください(夜間・休日は救急外来)。
出典:CDC: About Hantavirus、MedlinePlus: Hantavirus Infections
当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。
受診の目安
ネズミなどのげっ歯類(その尿・ふん・唾液)に触れたり、それらで汚れた場所を掃除したりしたあとに、発熱、だるさ、太もも・腰・背中などの筋肉の痛みが出たときは、早めに医療機関(内科・感染症内科など)を受診してください。初めはかぜやインフルエンザに似ていて見分けにくい病気です。
- 受診時には、げっ歯類と接した可能性(場所・時期)や、海外(特に北米・中南米)への渡航歴を必ず伝えてください。
- 症状はげっ歯類と接してから1〜8週間ほどで出ることがあります。
症状だけで病名を判断することはできません。気になる症状があれば医療機関で診察を受けてください。
出典:CDC: About Hantavirus、MedlinePlus: Hantavirus Infections
基本
概要
ハンタウイルス肺症候群は、オルソハンタウイルス属に属するウイルスによって引き起こされる感染症です。この病気は、主に病原体を持つげっ歯類の排泄物を含む粉じんを吸い込むことで感染します。感染後は、発熱や咳、筋肉痛などの症状が現れ、急速に進行することがあります。最悪の場合、死亡することもあります。
主な症状
ハンタウイルス肺症候群の症状は、潜伏期間を経て現れます。主な症状には発熱、咳、筋肉痛があり、場合によっては嘔吐や下痢も見られることがあります。症状は急速に進行し、呼吸不全や循環不全を引き起こすことがあり、重症化すると死亡することもあります。
原因
この病気の原因となるのは、オルソハンタウイルス属に属する1本鎖RNAウイルスです。主に北米や中南米に生息するげっ歯類がこのウイルスの自然宿主となっています。
リスク因子
ハンタウイルス肺症候群の主な感染経路は、病原体を持つげっ歯類による咬傷や、排泄物を含む粉じんの吸入、汚染された食物の摂取です。また、アンデスウイルスに関しては、感染者との濃厚接触によるヒト-ヒト感染も報告されています。
経過と生活
予防
ハンタウイルス肺症候群を予防するためには、流行地域でげっ歯類との接触を避けることが重要です。また、糞や尿で汚染された粉じんを吸わないように環境を清潔に保ち、食品は適切に保管することが推奨されます。特にアンデスウイルスの場合、感染者との食器やタバコの共用、キスや性的接触を避けることが大切です。
感染症内科で扱うほかの病気
出典
参考: JIHS(旧NIID)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
受診の目安の出典:CDC: About Hantavirus / MedlinePlus: Hantavirus Infections(2026-10-13 確認)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。