病気の解説

バレット食道

まず相談する診療科消化器内科
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受診の目安

  • 胸やけや、酸っぱいものが口に上がってくる感じが続いているとき
  • 食べ物や飲み物が飲み込みにくい、飲み込むと痛むとき
  • 意識して減らしていないのに体重が減ってきたとき
  • 胃腸からの出血を疑うしるしがあるとき、嘔吐がおさまらないとき

後半の3つは、NIDDK が医師への相談を勧めている症状です(NIDDK)。相談先は消化器内科です。バレット食道そのものは症状を起こさないため(NIDDK)、症状から有無を判断することはできず、内視鏡検査で確かめる必要があります(MSDマニュアル家庭版)。すでにバレット食道と言われている人は、医師が決めた間隔で検査を受けることが大切です。

基本

バレット食道とは

食道の内側をおおう粘膜が、本来とは違う、腸の粘膜に似た性質のものに置き換わった状態をバレット食道といいます(NIDDK)。胃酸の逆流などで食道が長いあいだ刺激を受け続けることで起こると考えられています(MSDマニュアル家庭版)。バレット食道がある人は食道がんになる危険が高くなりますが、多くの人はがんにはならないとされています(NIDDK)。

主な症状

バレット食道があるだけでは、自覚症状は出ません(NIDDK)(MSDマニュアル家庭版)。ただ、背景に胃食道逆流症(GERD)を抱えている人が多く、その症状として次のようなものがみられることがあります(NIDDK)。

  • 胸やけ、胃の内容物が口まで戻ってくる感じ
  • 胸の痛み、吐き気
  • 飲み込みにくさ、飲み込むときの痛み
  • 長引くせき、声のかすれ

原因・なりやすい要因

はっきりした原因は分かっていません(NIDDK)。最も関係が深いのは胃食道逆流症で、これがあるとバレット食道になりやすくなります(NIDDK)。そのほか NIDDK は、男性、50歳以上、喫煙している人、おなかまわりに脂肪が多い人、バレット食道や食道がんの家族がいる人などを、なりやすい人として挙げています(NIDDK)。

検査と診断

診断

口から内視鏡(胃カメラ)を入れて食道の粘膜を観察し、組織を少し取って顕微鏡で調べる方法が中心です(NIDDK)(MSDマニュアル家庭版)。顕微鏡では、がんになる前の段階の異常な細胞(異形成)があるかどうか、あればその程度も調べます。異形成の程度が高いほど、がんになる危険が高いとされます(NIDDK)。

治療

治療

  • 胃酸を抑える薬:逆流症がある人には、胃酸の分泌を強く抑える薬(プロトンポンプ阻害薬)が勧められます。食道がこれ以上傷つくのを防ぐ目的で使われますが(NIDDK)、薬でバレット食道そのものが消えることはまれとされます(MSDマニュアル家庭版)。
  • 内視鏡による治療:がんの手前の変化がある場合などに、内視鏡を使って異常な粘膜を熱や低温で焼いたり、切り取ったりする方法があります(NIDDK)(MSDマニュアル家庭版)。
  • 手術:食道の一部を切除する手術もありますが、内視鏡治療に比べて行われることは少なく、すべての人に向くわけではありません(NIDDK)。

治療で症状が軽くなっても異常な細胞が残っていることがあるため、定期的な内視鏡検査が続けられます(MSDマニュアル家庭版)。

日常生活の注意

検査の間隔や薬の飲み方は、主治医の指示を優先してください。

逆流症をきちんとコントロールすることで、食道がさらに傷つくのを防ぎ、バレット食道になる危険を下げられる可能性があるとされています。その方法として、食事や生活習慣の見直し、薬、場合によっては手術が挙げられています(NIDDK)。

経過と生活

経過

バレット食道の多くは、がんに進むことはありません。がんになる場合も、長い年月をかけて進むと考えられています(NIDDK)。そのため、変化を早めに見つけるための定期的な検査が重要とされます(MSDマニュアル家庭版)。

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出典

NIDDK(米国国立糖尿病・消化器・腎疾病研究所)「Barrett's Esophagus」(定義・症状と原因・治療の各ページ) / MSDマニュアル家庭版「胃食道逆流症(GERD)」(バレット食道の項)
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。