病気の解説
劇症肝炎
緊急性の高い症状
黄疸とともに意識がもうろうとする・異常な言動・出血傾向が出たときは、ただちに救急(119)を要請してください。
当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。
受診の目安
黄疸や強いだるさが急に進むときは、速やかに受診してください。
基本
概要
劇症肝炎は発症から重症化までの経過が非常に急速です。門脈大循環性脳症が生じることがあり、状態は数日から数週の間に悪化して昏睡や脳浮腫へ進むことがあります。一般的には肝不全や播種性血管内凝固症候群により凝固障害が起こり、機能的腎不全(肝腎症候群)を来すこともあります。プロトロンビン時間(PT)や国際標準化比(INR)の上昇、門脈大循環性脳症、腎不全があると予後が悪いとされます。
主な症状
新たに発症した黄疸や精神状態の急激な変化、原因不明の出血を伴って急速に進行する場合など、劇症肝炎が疑われます。既知の肝疾患が急激に悪化するケースも含まれます。
検査と診断
診断
臨床評価と肝機能検査、PT/INR、ビリルビン、アルブミンなど肝機能を評価する検査を用いて診断を進めます。ウイルス性肝炎の原因確認としてA型~C型肝炎以外のウイルス検査も行います。OTC薬やハーブサプリメントを含む薬歴の聴取も重要です。アセトアミネートン中毒が疑われる場合には血清アセトアミノフェン値を測定します。
治療
治療
治療にはヌクレオシド/ヌクレオチドアナログの経口投与、場合によってN-アセチルシステイン、肝移植が挙げられます。集中治療室などで慎重に治療と合併症対策を行えば、劇症肝炎の予後は改善する可能性があります。特にB型肝炎起因の場合はヌクレオシド/ヌクレオチドアナログの経口投与で生存の可能性を高めることができるとされています。最も生存率を高められる治療は緊急肝移植とされ、成人では移植なしでは生存が難しいことが多い一方、小児では比較的良好な傾向があります。生存した場合は通常完全に回復します。
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出典
参考: MSDマニュアルプロフェッショナル版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。