病気の解説
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群
別名:ADH不適合分泌症候群、ADH分泌不適切症候群、AVP不適合分泌症候群、SIADH
受診の目安
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群では、SIADHでは、低ナトリウム血症に関連する症状として、だるさや吐き気、筋力低下、ふらつきや平衡感覚の乱れ、錯乱といった症状が現れることがあります。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、内分泌・代謝内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
SIADH(抗利尿ホルモン不適合分泌症候群)は、血液中のナトリウム濃度が低くなる低ナトリウム血症を伴う状態です。原因にはさまざまな病気や状況があり、診断には血液検査や尿検査などを用いて原因を探ることがあります。高齢者や入院患者さんに多く見られると説明されています。
主な症状
SIADHでは、低ナトリウム血症に関連する症状として、だるさや吐き気、筋力低下、ふらつきや平衡感覚の乱れ、錯乱といった症状が現れることがあります。過去に転倒した経験がある人もいるとされています。
原因
SIADHの原因として、脳や神経系の病気、肺の病気、がん、手術、低栄養などが挙げられます。がんには肺がんやリンパ腫、膵臓がん、小腸のがんなどが例として挙げられています。原因を特定するには追加の検査が必要になることがあります。
検査と診断
診断
診断には血液検査と尿検査を行い、ナトリウムやカリウムの濃度、血液と尿の濃さ(浸透圧)を評価します。低ナトリウム血症が原因不明である場合、SIADHが疑われ、バソプレシン過剰の原因の特定を試みます。
治療
治療
治療では、水分摂取を制限します。可能であれば原因の治療を進めます。ナトリウム濃度が強く低い場合には高張食塩水の静脈投与を行うことがあります。必要に応じて、腎臓でのバソプレシンの作用を抑える薬や、バソプレシン受容体を遮断する薬が使われることがあります。軽度から中等度の低ナトリウム血症には塩化ナトリウムの錠剤が用いられることもあります。
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出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。