病気の解説
結節性多発動脈炎
別名:結節性多発性動脈炎、線維素性唾液管炎
受診の目安
結節性多発動脈炎では、関節には筋肉の痛み・痛みや関節の炎症、腎臓には高血圧や血尿、時には腎機能の低下。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、リウマチ・膠原病内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
結節性多発動脈炎は、体のいろいろな臓器に血液を送る動脈が炎症を起こす病気です。初期は軽いこともありますが、急に悪化して数カ月で重くなることもあり、腸や神経、腎臓、心臓など幅広い臓器に影響することがあります。肺は通常、影響を受けにくいとされています。症状はどの臓器が侵されているかによって変わり、だるさ、発熱、食欲不振、体重減少、寝汗など全身の症状がみられることがあります。
主な症状
影響を受けた臓器ごとに症状が現れます。関節には筋肉の痛み・痛みや関節の炎症、腎臓には高血圧や血尿、時には腎機能の低下。消化管では激痛や血の混じった下痢、吐き気、嘔吐、腸の裂傷の可能性。心臓には胸の痛みや狭心症様の症状、心臓発作、心不全が起きることがあります。その他全身のだるさや発熱、食欲不振、体重減少、寝汗などの症状が見られることがあります。
検査と診断
診断
診断には医師の診察のほか、血液検査・生検・動脈造影検査が用いられます。病変のある臓器から組織を採って顕微鏡で調べる生検や、血管のX線検査で異常を探す動脈造影検査を行うことがあります。必要に応じてMRアンギオグラフィーで動脈の状態を調べることもありますが、確定には血管造影検査の方が有力とされています。神経が関わっているかの確認や筋肉・神経の検査を行う場合もあります。
治療
治療
治療の目的は、損傷の進行を防ぐことです。薬の中ではコルチコステロイド(例:プレドニゾン)を高用量で使い、症状の悪化を抑えることが多く、寛解を目指します。状況によっては長期治療となり、副作用が心配されるため徐々に薬量を減らします。炎症が十分に抑えられない場合には免疫抑制薬(例:シクロホスファミド)を併用することがあります。これらの治療を受けていると感染症のリスクが高まるため、感染症への注意が必要です。薬の中止や調整は医師の指示に従います。
経過と生活
経過・予後
治療を受けない場合は長期生存の見通しが悪くなります。治療を受けた場合の5年生存率は大きく改善しますが、腎臓・消化管・脳・神経が影響を受けていると予後は不良になることがあります。
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出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。