病気の解説
肺腫瘍
受診の目安
肺腫瘍は自覚症状が乏しく、血液検査や健康診断で気づかれることが多い病気です。検査の異常を指摘された・数値が気になるとき、体調の変化が続くときは、呼吸器内科に相談してください。すでに治療中の方は自己判断で中断しないでください。
基本
概要
肺腫瘍は、肺の細胞ががん化した病気です。肺には、がんができる場所や進み方によって症状の出方が変わります。早期には自覚症状が出にくいことがあり、病変が大きくなると咳や痰、胸の痛み、だるさ、体重減少などの症状が現れることがあります。肺がんは主に肺がんの原発として現れるもので、他の部位のがんが肺に転移して生じるものとは異なります。肺がんは60歳を過ぎた男性に多くみられるとされます。
主な症状
肺がんはがんができる場所や進行度によって症状が異なります。喫煙を原因とするタイプは太い気管支の周囲にがんができやすいとされ、喫煙以外が原因の場合は気管支の末梢にできることが多いと説明されています。早期には痛みを感じないことが多く、自覚症状が現れにくいことがあります。進行すると慢性の咳、痰、胸の痛み、だるさ、体重減少などが現れることがあります。
検査と診断
検査
肺がんの検査にはいくつかの方法があります。喀痰細胞診では痰の中のがん細胞を調べます。画像検査としてはX線写真で異常を探し、必要に応じてCTやPET/CT、MRIで詳しく調べます。気管支鏡検査では気管支内を観察し、病変部分の組織を採取して顕微鏡で調べることができます。遺伝子検査や腫瘍マーカー検査も、治療方針を決める際に行われることがあります。
治療
治療
肺がんの治療は、手術、薬物治療、放射線治療の3つが基本です。早期に見つかれば手術で切除されることがあります。薬物治療には化学療法だけでなく、最近では免疫チェックポイント阻害薬や分子標的薬が用いられることもあります。放射線治療は病変を縮小させる目的で行われ、粒子線と呼ばれる放射線を使う治療も選択肢として挙げられます。施設によって実施できる治療は異なります。
経過と生活
予防
肺がんの70%は喫煙習慣が原因と考えられています。長期間の喫煙は肺の細胞にダメージを与えて遺伝子変異を起こし、がんの発生につながるとされています。周囲の人にも煙の影響が及ぶことがあるため、禁煙を目指すことが大切です。定期的な検診として、40歳以上で年に1回の胸部X線検査が推奨され、50歳以上で喫煙歴がある人には喀痰細胞診が勧められます。
呼吸器内科で扱うほかの病気
国家試験での出題
医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。
出典
参考: Medical Note(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。