病気の解説
頸部嚢胞
受診の目安
頸部嚢胞では、首のあたりにできる柔らかい腫瘤です。こうした症状が続く・繰り返す・だんだん強くなるときや、不安があるときは、耳鼻咽喉科を受診してください。市販薬などで改善しないときも相談の目安です。
基本
概要
頸部嚢胞は、首のあたりにできる柔らかい腫瘤です。症状は基本的に少ないことが多く、痛みは感染などが起きたときに限って現れることがあります。嚢胞の内部には分泌物が入っており、通常は他の組織と境界がはっきりしていますが、感染を起こすと境界が不明瞭になり、痛み・皮膚の赤み・膿が出ることがあります。嚢胞が大きくなると気道を圧迫し呼吸苦を起こす可能性もあります。
原因
正中頸嚢胞は甲状腺ができる過程での残存部分が嚢胞化したもの、側頸嚢胞は胎生期に残存する鰓裂と関連し嚢胞になると説明されています。鰓裂には外耳道や口蓋扁桃、下咽頭などにつながる管が生じることがあります。
検査と診断
診断
診療科は耳鼻いんこう科・形成外科・小児外科で、頸部の腫瘤の場所や周囲組織との癒着の有無を確認します。視診・触診、頸部CT、頸部MRIを用いて腫瘤の状態を調べ、嚢胞が悪性腫瘍性の疾患でないかの鑑別も行います。
治療
治療
治療には手術療法と保存療法の2つがあります。手術療法は嚢胞とそれにつながる管(瘻孔)を完全に摘出します。全身麻酔で行い、感染がある場合は炎症を抑えてから手術します。保存療法としてエタノールを嚢胞内に入れて嚢胞を固める方法もありますが、側頸嚢胞では一般的ではないとされています。膿が出ている場合は抗菌薬で膿を出す治療を行います。
経過と生活
経過・予後
手術により再発を防げるとされますが、手術後の再発の報告もあるため経過観察が必要です。嚢胞を放置しておく規模や炎症の有無によって美容的な影響が出る場合もあります。
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出典
参考: 頸部嚢胞とは?症状・原因・治療・病院の診療科目|病気スコープ(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。