病気の解説

髄膜腫

まず相談する診療科脳神経内科
この解説の項目5項目

受診の目安

髄膜腫では、視力障害や眼球運動の障害、認知障害、発作、頭蓋内圧亢進の徴候、歩行障害や運動の不整など、腫瘍の位置に応じた症状が表れます。症状が強い・急に悪化する・なかなか治らないときは、早めに脳神経内科を受診してください。気になるときは放置せず相談してください。

基本

概要

髄膜腫は、脳を覆う膜である硬膜から発生する腫瘍です。症状は腫瘍が圧迫する部位や腫瘍の位置によって異なり、年齢や腫瘍の特徴によっても変わることがあります。高齢者の正中線上の腫瘍では認知機能の変化が現れることがあるとの記載があります。

主な症状

部位によって現れる症状が異なります。視力障害や眼球運動の障害、認知障害、発作、頭蓋内圧亢進の徴候、歩行障害や運動の不整など、腫瘍の位置に応じた症状が表れます。参考として、頭蓋底や蝶形骨翼の部位では視力障害や動眼神経麻痺、眼球突出、痙性不全麻痺などの症状が挙げられます。傍矢状洞付近では嗅覚障害や視力障害が見られることもあります。大後頭孔部では痛みや四肢の運動障害が進行することがあり、脳の深部に位置する場合にはより多くの神経障害が現れることがあります。

検査と診断

診断

髄膜腫の診断にはMRIを用いた画像検査が中心です。特に造影剤を用いたMRIが典型的な発生部位の一つである傍矢状洞の髄膜腫を確認するのに役立ちます。CTやX線で骨の異常が偶然見つかることもあります。

治療

治療

症状がある髄膜腫や増大する腫瘍には外科的切除や放射線療法が選択されることがあります。症状がなく小さな髄膜腫で高齢者の場合は経時的なモニタリングが適切とされます。腫瘍が大きい場合、血管を侵している場合、脳の重要な領域に近い場合は手術が延期されることがあります。定位放射線治療は、外科的に到達が難しい腫瘍や待機的治療として用いられます。外科手術後に腫瘍組織が残存する場合や高齢の患者では放射線療法が有用となることがあります。

脳神経内科で扱うほかの病気

出典

参考: MSDマニュアルプロフェッショナル版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。