六部定位脈診にて肺経虚証と診断された場合、『難経』六十九難の法則に基づき補うべき経穴はどれか。
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正解は4番
解説
『難経』六十九難の法則では「虚すればその母を補う」とされる。肺経は金に属し、その母経は土であるため、肺経の母穴であり土穴である太淵を補う。
選択肢ごとの解説
- 1. 経渠は肺経の経金穴であり、肺経自身の五行に属する自経の穴にあたるため、『難経』六十九難に基づく母穴としての補う対象ではない。
- 2. 少府は手少陰心経の滎火穴であり、手太陰肺経の治療穴ではないため、肺経虚証に対して選択されることはない。
- 3. 尺沢は肺経の子穴(水穴)であり、『難経』六十九難の実証の際に瀉法を行う経穴であるため、虚証に対する補う穴としては不適切。
- 4. 正解。『難経』六十九難の法則では「虚すればその母を補う」とされる。肺経は金に属し、その母経は土であるため、肺経の母穴であり土穴である太淵を補う。
国試ポイント
『難経』六十九難の「虚則補其母、実則瀉其子」の原則と、各経の五行属性・母子穴の対応関係が問われる。
覚え方
母を補うときは五行の相生順で一つ手前(生み出す側)の五行穴を選ぶ。
対になる知識
肺経の五行穴における母穴は土穴である太淵であり、子穴は水穴である尺沢である。これに対し、心経の母穴は木穴である少衝であり、子穴は土穴である神門である。『難経』六十九難の法則では、虚すれば其の母を補い、実すれば其の子を瀉すため、経脈ごとの母穴と子穴の組み合わせを対として正確に覚える必要がある。
関連知識
六部定位脈診は、左右の寸口の脈(寸・関・尺)を用いて五臓六腑の虚実を判定する経絡治療の代表的な脈診法である。『難経』六十九難の法則に基づく母子補瀉は、五行の相生関係を利用して経穴の補法・瀉法を選択する治療原則であり、実技および筆記試験の双方で極めて重要視される事項である。