抗体について正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
IgAは免疫グロブリンの一種であり、粘膜免疫において重要な役割を担っています。消化管、呼吸器、泌尿生殖器などの粘膜表面や、唾液、涙、母乳などの外分泌液中に分泌され、病原体の侵入防御の第一線として機能します。特に分泌型IgA(sIgA)は、J鎖と分泌成分を持つ二量体構造をとり、プロテアーゼによる分解を受けにくく、粘膜表面での安定性が高いです。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。IgAは、消化管、呼吸器、泌尿生殖器などの粘膜表面や、唾液、涙、母乳などの外分泌液中に分泌され、粘膜免疫の主役として機能します。これは正しい記述です。
- 2. IgEを含む抗体(免疫グロブリン)は、B細胞が抗原刺激を受けて形質細胞に分化することで産生されます。T細胞は細胞性免疫やB細胞の抗体産生を補助する役割を持ちますが、抗体そのものを産生することはありません。 正しくは:IgEはB細胞が産生する。
- 3. IgGは二次免疫応答において主要な抗体であり、再感染時には迅速かつ大量に産生されることで病原体を排除します。これは免疫記憶の重要な側面であり、産生量が低下するというのは誤りです。 正しくは:IgGは再感染で産生量が増加する。
- 4. IgMは免疫グロブリンの一種であり、糖タンパク質で構成されています。アルブミンは血漿中に最も豊富に存在するタンパク質ですが、抗体(免疫グロブリン)ではありません。 正しくは:IgMは糖タンパク質からなる。
国試ポイント
免疫グロブリンの各クラス(IgG, IgA, IgM, IgD, IgE)の基本的な特徴、機能、主な存在部位を理解する。
混同注意
各免疫グロブリンの主な機能や存在部位、およびそれらを産生する細胞を混同しやすい。特にIgGとIgMの一次・二次応答、IgAとIgEの機能の違いが重要。
次に同じ論点が出たら
免疫グロブリンに関する問題が出た場合、まず各クラスの主要な機能(粘膜免疫、胎盤通過、初期応答、アレルギーなど)と、主要な存在部位(血中、粘膜、細胞表面など)を確認し、誤りの選択肢がどの知識と混同しているかを判断する。
覚え方
免疫グロブリンに関する問題が出た場合、まず各クラスの主要な機能(粘膜免疫、胎盤通過、初期応答、アレルギーなど)と、主要な存在部位(血中、粘膜、細胞表面など)を確認し、誤りの選択肢がどの知識と混同しているかを判断する。
対になる知識
各免疫グロブリンの主な機能や存在部位、およびそれらを産生する細胞を混同しやすい。特にIgGとIgMの一次・二次応答、IgAとIgEの機能の違いが重要。
関連知識
免疫グロブリンはB細胞が分化・成熟した形質細胞によって産生される。IgGは胎盤を通過する唯一の免疫グロブリンで、血液中に最も多く存在する。IgMは初期免疫応答で産生されるペンタマー構造を持つ。IgEはアレルギー反応や寄生虫感染に関与する。IgDはB細胞の表面に存在し、B細胞の活性化に関わる。