下部消化管からの出血で多くみられる便の性状はどれか。
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正解は1番
解説
下部消化管(小腸・大腸・直腸など)からの出血では、肛門からの距離が近いため血液が胃酸等で変性する時間が短く、多くの場合、鮮血便や暗赤色便を呈する。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。下部消化管(小腸・大腸・直腸など)からの出血では、肛門からの距離が近いため血液が胃酸等で変性する時間が短く、多くの場合、鮮血便や暗赤色便を呈する。
- 2. タール便は上部消化管からの出血により、血液が消化管内で胃酸や腸液と反応して黒色化したものである。
- 3. コーヒー残渣様吐血は胃などの上部消化管からの出血において、血液が胃酸によって変性したものである。
- 4. アキリー性便は胃酸分泌低下(無酸症)に関連する消化不良性の便などを指し、消化管出血の直接的な性状ではない。
国試ポイント
上部消化管出血(吐血、タール便)と下部消化管出血(鮮血便、暗赤色便)の出血部位と性状の違いを正確に結びつけられるかが問われる。
覚え方
上部出血 = 黒(タール便・吐血) / 下部出血 = 赤(鮮血便)
対になる知識
上部消化管からの出血(胃・十二指腸潰瘍など)は、胃酸と血液が反応してコーヒー残渣様吐血やタール便(黒色便)を呈することが多い。対して、下部消化管からの出血(大腸・直腸疾患など)は、出血部位が肛門に近いため鮮血便や暗赤色便を呈することが多い。
関連知識
下部消化管出血や大腸癌のスクリーニング検査としては、ヒトヘモグロビンに特異的に反応する免疫学的便潜血検査が広く用いられる。下血の色調は出血部位と通過時間を反映するため、問診時の重要な情報となる。