塞栓の原因で最も頻度の高いのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
塞栓は、血管内腔を閉塞する物質の総称であり、その中で最も一般的なのは血栓です。血栓は血液凝固系が活性化することで血管内で形成され、それが剥がれて血流に乗って移動し、末梢血管を閉塞することで塞栓症を引き起こします。心房細動などによる心臓内血栓が脳動脈に飛ぶ脳梗塞や、下肢静脈血栓が肺動脈に飛ぶ肺血栓塞栓症が代表的です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。血栓は、血管内で血液が凝固して形成される塊であり、これが剥がれて血流に乗って移動し、より細い血管で詰まることで塞栓症を引き起こします。心原性脳塞栓症や肺血栓塞栓症など、臨床上遭遇する塞栓症の多くは血栓が原因です。
- 2. 骨髄塞栓は、骨折などによって骨髄組織が血管内に流入し、末梢血管を閉塞する状態です。重度の外傷や整形外科手術後に発生することがありますが、血栓塞栓症と比較すると頻度は低いです。 正しくは:骨髄塞栓は重度外傷や整形外科手術後に起こりうるが、頻度では血栓に劣る。
- 3. 脂肪塞栓は、主に長管骨骨折や外傷、脂肪吸引手術後などに、骨髄腔内の脂肪が血管内に流入して塞栓を起こす状態です。特に肺塞栓症を引き起こすことがありますが、全体としての頻度は血栓性塞栓症に及びません。 正しくは:脂肪塞栓は重度外傷や整形外科手術後に起こりうるが、頻度では血栓に劣る。
- 4. 腫瘍塞栓は、悪性腫瘍の細胞塊が血管内に侵入し、血流に乗って移動して他の臓器の血管を閉塞する状態です。特に進行癌の患者に見られ、転移の一形態でもありますが、一般的な塞栓の原因としては血栓が圧倒的に多いです。 正しくは:腫瘍塞栓は悪性腫瘍の転移機序の一つだが、全体の塞栓原因としての頻度は低い。
国試ポイント
塞栓の原因として最も頻度が高いのは血栓であることを理解する。特に、血栓が心臓や血管内で形成され、剥がれて末梢血管を閉塞する機序を把握する。
混同注意
塞栓の原因は血栓以外にも脂肪、空気、腫瘍細胞、羊水など多岐にわたるが、頻度という観点では血栓が圧倒的に高い。他の原因も重要ではあるが、あくまで『最も頻度が高い』という問いには血栓で答える。
次に同じ論点が出たら
次に塞栓の原因に関する問題が出た場合は、『最も頻度が高い』という限定詞があるか、あるいは特定の塞栓症(例:外傷後の塞栓)について問われているかを確認する。
覚え方
次に塞栓の原因に関する問題が出た場合は、『最も頻度が高い』という限定詞があるか、あるいは特定の塞栓症(例:外傷後の塞栓)について問われているかを確認する。
対になる知識
塞栓の原因は血栓以外にも脂肪、空気、腫瘍細胞、羊水など多岐にわたるが、頻度という観点では血栓が圧倒的に高い。他の原因も重要ではあるが、あくまで『最も頻度が高い』という問いには血栓で答える。
関連知識
塞栓症の代表例として、脳血栓塞栓症(心源性脳塞栓症など)、肺血栓塞栓症、急性動脈閉塞症(末梢動脈塞栓症)がある。心房細動は血栓形成リスクが高く、塞栓源となるため抗凝固療法が重要である。