次の文で示す意識障害はどれか。「大声で呼びかけると目が覚めるが、またすぐに眠ってしまう。」
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
傾眠とは、刺激がないと眠り込み、刺激を与えると一時的に覚醒するものの、刺激がなくなるとすぐに再び眠り込んでしまう状態を指します。問題文の「大声で呼びかけると目が覚めるが、またすぐに眠ってしまう」という記述は、この傾眠の定義に完全に合致しており、最も軽度の意識障害に分類されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 昏睡は、痛み刺激を与えても全く覚醒せず、開眼や言語的応答がない状態であり、問題文の「大声で呼びかけると目が覚める」という記述と異なります。 正しくは:強い痛み刺激にも反応せず、開眼も応答もない状態。
- 2. 半昏睡は、痛み刺激によってかろうじて逃避反応を示すが、意識清明には至らない状態です。問題文の「目が覚める」という状態とは異なります。 正しくは:痛み刺激でかろうじて身をよじるなどの逃避反応を示すが、意識清明には至らない状態。
- 3. 昏迷は、大声や軽い接触では覚醒せず、強い痛み刺激を加え続けることでようやく開眼やうめき声などの反応を示す状態です。問題文の「大声で呼びかけると目が覚める」という記述とは異なります。 正しくは:強い痛み刺激によって、かろうじて開眼やうめき声などの反応を示す状態。
- 4. 正解。傾眠は、刺激がないと眠り込み、大声などの刺激で覚醒するが、刺激がなくなるとすぐに再び眠ってしまう状態を指します。問題文の記述と完全に一致します。
国試ポイント
意識障害の分類(JCS、GCS)とその典型的な状態像を正確に覚えることが重要です。特にJCSの各段階の代表的な所見を理解し、区別できるようにしましょう。
混同注意
傾眠は、昏迷や半昏睡といった他の意識障害の段階と混同しやすいですが、刺激に対する反応の持続性で区別します。傾眠は刺激停止で再入眠するのに対し、昏迷は強い痛み刺激でかろうじて覚醒、半昏睡は痛み刺激で逃避反応を示すが意識清明にはならない点で異なります。
次に同じ論点が出たら
同様の意識障害の判断問題が出た場合、外部刺激に対する反応の強さ(声かけ、軽い接触、強い痛み)と、その反応の持続時間(刺激中止後に再び眠るか、覚醒を維持するか)に着目して判断します。
覚え方
同様の意識障害の判断問題が出た場合、外部刺激に対する反応の強さ(声かけ、軽い接触、強い痛み)と、その反応の持続時間(刺激中止後に再び眠るか、覚醒を維持するか)に着目して判断します。
対になる知識
傾眠は、昏迷や半昏睡といった他の意識障害の段階と混同しやすいですが、刺激に対する反応の持続性で区別します。傾眠は刺激停止で再入眠するのに対し、昏迷は強い痛み刺激でかろうじて覚醒、半昏睡は痛み刺激で逃避反応を示すが意識清明にはならない点で異なります。
関連知識
意識障害の評価には、Japan Coma Scale(JCS)やGlasgow Coma Scale(GCS)が用いられます。JCSでは、傾眠は「I桁(1〜3)」に相当し、外部刺激によって容易に覚醒し、開眼や応答が可能であることを示します。