低周波鍼通電療法の安全対策で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
低周波鍼通電療法において、ステンレス製の鍼は生体適合性が高く、腐食やアレルギー反応のリスクが低い。また、通電時の電気化学反応による金属イオンの溶出も少なく、組織への有害作用を最小限に抑えることができるため、安全な材質として選択される。
選択肢ごとの解説
- 1. 直流パルスは直流電流の一種であり、直流成分が強いと電気分解作用が強く、組織損傷や金属イオン溶出のリスクが高まる。低周波鍼通電療法では、通常、直流成分の少ない方形波や双方向性パルス波などの交流成分を含む電流が安全に使用される。 正しくは:電流は交流パルス(双方向性パルス波など)を用いる。
- 2. 正解。ステンレス製の鍼は生体適合性が高く、腐食しにくいため、通電時の電気化学反応による金属イオンの溶出が少なく、安全性が高い。アレルギー反応も比較的起こりにくい。
- 3. 心臓を挟む形で電極を配置することは、心臓に直接電流が流れるリスクがあり、不整脈の誘発など重篤な心機能障害を引き起こす可能性があるため禁忌である。特に心疾患患者やペースメーカー装着者には絶対禁忌とされる。 正しくは:心臓を挟む形で電極を配置しない。
- 4. 通電装置の出力レベルは、患者の感覚や反応を確認しながら、必ず最小値から徐々に上げていくのが原則である。最大値から始めると、強い刺激による痛みやショック、筋収縮、迷走神経反射などを引き起こし、患者に苦痛を与えたり事故につながる可能性がある。 正しくは:通電装置の出力レベルは最小値から始める。
国試ポイント
低周波鍼通電療法の安全な実施における鍼の材質に関する知識、および禁忌部位や通電条件の理解が問われる。
混同注意
鍼の材質と通電方式(直流・交流)、および電極配置の禁忌部位の理解が混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
低周波鍼通電療法の問題が出題されたら、まず鍼の材質、電流の種類(直流かパルスか)、電極の配置(特に心臓周囲や神経節)、および出力レベルの開始点(低から徐々に上げる)に着目して判断する。
覚え方
低周波鍼通電療法の問題が出題されたら、まず鍼の材質、電流の種類(直流かパルスか)、電極の配置(特に心臓周囲や神経節)、および出力レベルの開始点(低から徐々に上げる)に着目して判断する。
対になる知識
鍼の材質と通電方式(直流・交流)、および電極配置の禁忌部位の理解が混同しやすい。
関連知識
鍼の材質にはステンレスの他に銀鍼や金鍼などがあるが、通電療法では電気分解や金属イオン溶出のリスクを考慮する必要がある。直流電流は電気分解作用が強いため、鍼通電ではパルス波などの交流成分を含む電流が用いられるのが一般的である。また、ペースメーカー装着者や心疾患患者への胸部通電は禁忌である。