サバやイカなどの海産魚介類の生食により、胃壁に幼虫が食いつき激しい胃痛を引き起こす病原体はどれか。
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正解は2番
解説
アニサキスはサバやイカなどの海産魚介類に寄生する線虫であり、生食することで人間の胃壁や腸壁に侵入し、激しい腹痛や嘔吐を引き起こすアニサキス症の原因となる。したがってこれが正解となる。
選択肢ごとの解説
- 1. サルモネラ属菌は、主に食肉や鶏卵などを介して感染する通性嫌気性グラム陰性桿菌である。感染すると発熱や腹痛、下痢などを引き起こすが、海産魚介類の生食によるアニサキスの寄生とは原因が異なる。
- 2. 正解。アニサキスはサバやイカなどの海産魚介類に寄生する線虫であり、生食することで人間の胃壁や腸壁に侵入し、激しい腹痛や嘔吐を引き起こすアニサキス症の原因となる。したがってこれが正解となる。
- 3. 黄色ブドウ球菌は、ヒトの皮膚や手指などに常在するグラム陽性球菌であり、食品中で毒素を産生して喫食後数時間以内に急激な嘔吐や吐き気、腹痛を引き起こす。海産魚介類の生食による胃壁への寄生とは機序が異なる。
- 4. 腸炎ビブリオは海水や海産魚介類に生息する好塩性の細菌である。魚介類の生食を介して感染し、主に激しい腹痛や下痢などの消化器症状を引き起こすが、アニサキスのような胃壁への幼虫の寄与による激しい胃痛とは異なる。
国試ポイント
「海産魚介類」「生食」「激しい胃痛・胃壁への寄生」というキーワードが出たらアニサキスを選ぶことがポイントである。
覚え方
「イカ・サバの生食といえばアニサキス」とワンセットで覚える。
対になる知識
アニサキス症の有効な予防および対策としては、中心温度60℃で1分以上の加熱を行うこと、または-20℃で24時間以上冷凍処理することが挙げられる。これにより魚介類に寄生する幼虫を確実に死滅させることが可能となる。
関連知識
アニサキス幼虫がヒトの胃壁や腸壁に侵入して激しい腹痛を引き起こした際、消化器症状に対する対症療法だけでなく、上部消化管内視鏡を用いて胃壁に食い込んでいる虫体を直接摘出することが極めて有効かつ確定的な治療法となる。