重度の片麻痺が続き麻痺側の機能回復が困難な場合において、日常生活動作(ADL)の自立度を高めるための代償的訓練はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
正解は1番
解説
重度片麻痺により麻痺側の機能回復が望めない場合、残存能力を最大限に活かして非麻痺側を主に使用する「利き手交換」を行うことは、ADLの自立度を高める上で極めて有効な代償的アプローチである。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。重度片麻痺により麻痺側の機能回復が望めない場合、残存能力を最大限に活かして非麻痺側を主に使用する「利き手交換」を行うことは、ADLの自立度を高める上で極めて有効な代償的アプローチである。
- 2. 筋力増強訓練は残存筋力の強化や機能の回復を目的とするものであり、重度麻痺で回復が困難な場合の代償的アプローチの主軸とは異なる。
- 3. 関節可動域訓練は拘縮の予防や改善を目的として行われる基礎的な理学療法手技である。
- 4. 介助動作の習得は他者の援助を前提としており、患者自身のADL自立度を高めるための代償的訓練(手段の変更)とは方向性が異なる。
国試ポイント
機能回復訓練と代償的アプローチ(利き手交換や自助具の活用など)の違い、および重度片麻痺患者への適用が問われる。
覚え方
麻痺側の回復を目指す=機能回復、非麻痺側や道具を使う=代償
対になる知識
機能回復訓練は、麻痺側の神経可塑性を促し、失われた身体機能自体の改善を目指すアプローチである。これに対し、利き手交換や自助具の活用などの代償的訓練は、麻痺の回復が困難な場合に残存機能を最大限に活用して日常生活動作の自立を図るアプローチである。
関連知識
日常生活動作(ADL)の自立度評価にはFIM(機能的自立度評価法)やバーセルインデックスが広く用いられる。重度片麻痺患者に対する利き手交換や環境調整などは、作業療法士が中心となって実用的な生活指導として行われる。