糖質コルチコイドの作用で正しいのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
糖質コルチコイドは、アラキドン酸カスケードの上流にあるホスホリパーゼA2を阻害することでプロスタグランジンなどの炎症メディエーターの産生を抑制し、またサイトカインの産生を抑制することで炎症反応を強力に抑制します。この抗炎症作用は、自己免疫疾患やアレルギー疾患の治療に広く用いられます。
選択肢ごとの解説
- 1. 糖質コルチコイドは糖新生を促進し、末梢組織でのグルコース利用を抑制することで血糖値を上昇させます。 正しくは:血糖値を上昇させる。
- 2. 糖質コルチコイドは血管抵抗性を増加させたり、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系に影響を与えたりすることで、血圧を上昇させることがあります。 正しくは:血圧を上昇させる。
- 3. 糖質コルチコイドは胃粘膜保護作用を低下させ、胃酸分泌を促進する可能性があり、消化性潰瘍の副作用リスクを高めます。 正しくは:胃酸分泌を促進し、胃粘膜保護作用を低下させる。
- 4. 正解。糖質コルチコイドはホスホリパーゼA2の阻害やサイトカイン産生抑制を介して、炎症反応を強力に抑制します。これは、抗炎症薬として広く用いられる根拠となる作用です。
国試ポイント
糖質コルチコイドの主要な作用である抗炎症作用と免疫抑制作用、および代謝への影響(血糖値上昇、タンパク質異化促進など)を理解し、疾患治療における応用と副作用を関連付けて覚えることが重要です。
混同注意
ミネラルコルチコイド(アルドステロンなど)が主に電解質バランス(Na再吸収、K排泄)に関与するのに対し、糖質コルチコイド(コルチゾールなど)は糖代謝、タンパク質代謝、脂質代謝、および抗炎症・免疫抑制作用に強く関わります。作用の違いを明確に区別することが大切です。
次に同じ論点が出たら
糖質コルチコイドに関する問題が出た場合、まずその作用が「抗炎症・免疫抑制」であるか、あるいは「代謝への影響(血糖上昇など)」であるかを確認し、他のホルモン(ミネラルコルチコイドやカテコールアミン、インスリンなど)の作用と混同していないかを見て判断します。
覚え方
糖質コルチコイドに関する問題が出た場合、まずその作用が「抗炎症・免疫抑制」であるか、あるいは「代謝への影響(血糖上昇など)」であるかを確認し、他のホルモン(ミネラルコルチコイドやカテコールアミン、インスリンなど)の作用と混同していないかを見て判断します。
対になる知識
ミネラルコルチコイド(アルドステロンなど)が主に電解質バランス(Na再吸収、K排泄)に関与するのに対し、糖質コルチコイド(コルチゾールなど)は糖代謝、タンパク質代謝、脂質代謝、および抗炎症・免疫抑制作用に強く関わります。作用の違いを明確に区別することが大切です。
関連知識
糖質コルチコイドの副作用として、血糖値上昇(糖尿病)、高血圧、骨粗鬆症、易感染性、消化性潰瘍、満月様顔貌(クッシング症候群)などがあります。長期投与時の漸減中止の必要性(副腎不全予防)も関連知識として重要です。