加齢に伴い増加するのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
加齢に伴い、平衡機能が低下し、視覚、前庭覚、体性感覚などの感覚器からの情報統合能力が衰えるため、姿勢を安定させる能力が低下します。その結果、わずかな外的要因や体内の揺らぎに対しても体が大きく揺れやすくなり、重心動揺が増加します。
選択肢ごとの解説
- 1. 副腎皮質ホルモン(コルチゾールなど)の分泌は、加齢によって一般的に低下するか、分泌リズムが変化することが知られている。ストレス応答能力も低下する。 正しくは:副腎皮質ホルモン分泌は加齢に伴い低下する。
- 2. 肺活量は、加齢に伴い胸郭の弾力性低下や肺胞の破壊、呼吸筋力の低下などにより、吸気量・呼気量が減少し、一般的に低下する。 正しくは:肺活量は加齢に伴い減少する。
- 3. 神経伝導速度は、加齢に伴い末梢神経のミエリン鞘の変性や軸索の減少などにより、伝導速度は徐々に低下する。 正しくは:神経伝導速度は加齢に伴い減少する。
- 4. 正解。加齢により平衡感覚や筋力、協調性が低下するため、姿勢を維持する能力が衰え、重心の揺れ(動揺)が大きくなる。これは転倒リスクの増加に直結する。
国試ポイント
加齢に伴う身体機能の変化、特に平衡機能の低下とそれに伴う重心動揺の増加を理解する。また、他の生理機能の加齢による変化(減少するもの)も網羅的に覚える。
混同注意
加齢によって減少する機能(例:肺活量、神経伝導速度、筋力、骨密度など)と、増加する機能(例:重心動揺、動脈硬化度など)を混同しないように区別する。
次に同じ論点が出たら
加齢による生理機能の変化を問う問題では、その機能が身体のどのシステムに関与しているかを考え、加齢による機能低下が一般的であるか、あるいは特定の異常によって引き起こされるものかを判断する。
覚え方
加齢による生理機能の変化を問う問題では、その機能が身体のどのシステムに関与しているかを考え、加齢による機能低下が一般的であるか、あるいは特定の異常によって引き起こされるものかを判断する。
対になる知識
加齢によって減少する機能(例:肺活量、神経伝導速度、筋力、骨密度など)と、増加する機能(例:重心動揺、動脈硬化度など)を混同しないように区別する。
関連知識
サルコペニア、フレイル、ロコモティブシンドロームといった高齢者の健康問題と、それらに関連する身体機能の変化も合わせて学習する。ADL/QOL低下に繋がる要素として重要。