パーキンソン病で振戦が最も起こりやすいのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
パーキンソン病の振戦は安静時振戦が特徴であり、特にじっとしているときに最も顕著に現れます。これは、大脳基底核のドーパミン神経変性により、錐体外路系の抑制が不十分になることで、拮抗筋の律動的な収縮と弛緩が生じるためです。動作を開始すると振戦は軽減するか消失します。
選択肢ごとの解説
- 1. 字を書くような目的を持った動作時には、パーキンソン病の振戦は軽減するか消失する傾向があります。これは、動作時振戦や企図振戦ではなく、安静時振戦が特徴であるためです。 正しくは:字を書くときには、本態性振戦などで振戦が強くなることがあります。
- 2. 正解。パーキンソン病の振戦は安静時振戦と呼ばれ、筋肉がリラックスして静止している状態、つまりじっとしているときに最も顕著に現れます。
- 3. 何か物を取ろうとする動作は企図を伴う運動であり、この際に振戦が強くなるのは企図振戦と呼ばれ、小脳病変の特徴です。パーキンソン病の安静時振戦とは異なります。 正しくは:何か物を取ろうとするときに振戦が強くなるのは、小脳性運動失調による企図振戦です。
- 4. からだの前で手を保持する際は、姿勢を保持するための筋肉活動を伴います。このときに振戦が強くなるのは姿勢時振戦と呼ばれ、本態性振戦などの特徴であり、パーキンソン病の安静時振戦とは異なります。 正しくは:からだの前で手を保持するときに振戦が強くなるのは、本態性振戦です。
国試ポイント
パーキンソン病の三大症状(振戦、固縮、無動・寡動)とその特徴的な出現様式を理解すること。特に、振戦が安静時に出現する「安静時振戦」であることを覚える必要があります。
混同注意
本態性振戦や小脳性運動失調に伴う企図振戦との鑑別が重要です。本態性振戦は姿勢時や動作時に出現しやすく、小脳性運動失調の企図振戦は目標に近づくほど振戦が増強します。パーキンソン病の安静時振戦はこれらの振戦とは病態も出現様式も異なります。
次に同じ論点が出たら
パーキンソン病の振戦に関する問題が出題された際は、「安静時」というキーワードがあるか、または動作や姿勢に関連する記述で振戦が増悪・軽減するかを確認し、安静時振戦の特性と合致するかで判断します。
覚え方
パーキンソン病の振戦に関する問題が出題された際は、「安静時」というキーワードがあるか、または動作や姿勢に関連する記述で振戦が増悪・軽減するかを確認し、安静時振戦の特性と合致するかで判断します。
対になる知識
本態性振戦や小脳性運動失調に伴う企図振戦との鑑別が重要です。本態性振戦は姿勢時や動作時に出現しやすく、小脳性運動失調の企図振戦は目標に近づくほど振戦が増強します。パーキンソン病の安静時振戦はこれらの振戦とは病態も出現様式も異なります。
関連知識
パーキンソン病の症状には、振戦、固縮、無動・寡動の三大症状に加え、姿勢反射障害、仮面様顔貌、小刻み歩行、突進現象などの非運動症状(便秘、嗅覚障害、REM睡眠行動障害、うつ病など)も含まれることを合わせて記憶しておきましょう。治療にはL-DOPA製剤が用いられます。