体の上部に位置し、他の臓腑を蓋のように覆うことから「華蓋」と呼ばれる臓腑はどれか。
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正解は3番
解説
肺は五臓の中で最も高い位置にあり、胸郭の内部に収まって他の臓腑を覆い隠す位置関係にある。この解剖学的・生理的特徴から、王冠や傘のように上部で全体を覆う「華蓋(かがい)」の別名を持つ。また、外邪の侵襲を受けやすく繊細であるため「嬌臓(きょうぞう)」とも称される。
選択肢ごとの解説
- 1. 心は胸腔の中央やや左寄りに位置し、君主の官に喩えられて「君主の官」と呼ばれる。華蓋ではない。
- 2. 脾は中焦に位置し、気血生化の源として「后天の本」と呼ばれる臓であり、華蓋ではない。
- 3. 正解。肺は五臓の中で最も高い位置にあり、胸郭の内部に収まって他の臓腑を覆い隠す位置関係にある。この解剖学的・生理的特徴から、王冠や傘のように上部で全体を覆う「華蓋(かがい)」の別名を持つ。また、外邪の侵襲を受けやすく繊細であるため「嬌臓(きょうぞう)」とも称される。
- 4. 肝は右季肋下に位置し、将軍の官に喩えられて「将軍の官」と呼ばれる。華蓋ではない。
国試ポイント
五臓の異名(華蓋=肺、君主の官=心、将軍の官=肝、罷極の本=筋・肝、水谷の海=胃など)は国家試験で頻出の対応関係である。
覚え方
肺の異名:「上にあって覆う=華蓋」「弱くて繊細=嬌臓」
対になる知識
肺は外邪や寒熱の刺激に最も弱く病邪に侵されやすいことから、別名「嬌臓」とも呼ばれる。また、人体の上部に位置して水液代謝の源となることから「水の上源」とも称される。
関連知識
肺は気と呼吸を主り、宣発および粛降作用や通調水道による水液代謝の調節を行う。また、体表の皮毛を主り、衛気による生体防御機能を営む重要な臓腑である。位置的に五臓の最も高いところにあり、他の臓腑を覆う「華蓋」の称にふさわしく、外感六淫の邪気が最初に侵入しやすい防衛の最前線としての役割も担っている。