胸郭について正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
胸骨角(Louis角)は、胸骨柄と胸骨体が結合する部位に形成される隆起であり、解剖学的に第2肋骨と連結している。これは、第2肋骨の軟骨が胸骨角の高さで胸骨に付着するためである。臨床的には、第2肋骨を触知する際の重要なランドマークとなる。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。胸骨角は胸骨柄と胸骨体の結合部であり、第2肋骨がこの高さで胸骨に連結するため、正しい。
- 2. 頸切痕(胸骨上切痕)は胸骨柄の最上縁に位置する窪みであり、胸骨体の上縁ではない。胸骨体の上縁は胸骨柄との結合部、すなわち胸骨角を含む領域である。 正しくは:頸切痕は胸骨柄の最上縁である。
- 3. 仮肋(第8〜10肋骨)は、自身の肋軟骨が直接胸骨に連結せず、上位の肋骨の肋軟骨に連結して肋骨弓を構成する。そのため、仮肋は肋骨弓の構成に関与する。 正しくは:仮肋は肋骨弓の構成に関与する。
- 4. 上大静脈は心臓へ還流する大血管であり、胸郭上口(第一肋骨、胸骨柄上縁、第1胸椎で囲まれる開口部)ではなく、その下方に位置する縦隔内に存在する。胸郭上口を通るのは、気管、食道、腕頭動脈、総頸動脈、鎖骨下動脈、内頸静脈、鎖骨下静脈などの主要な血管・神経・臓器である。 正しくは:上大静脈は胸郭上口を通らない(縦隔内に存在する)。
国試ポイント
胸骨角と第2肋骨の連結、および各肋骨の分類(真肋、仮肋、浮遊肋)と胸郭の解剖学的ランドマークを理解することが重要である。
混同注意
胸骨角の位置と、頸切痕(胸骨上縁)や剣状突起(胸骨下端)との区別。また、真肋と仮肋、浮遊肋の分類。
次に同じ論点が出たら
次回同様の問題が出た場合は、胸骨の主要な解剖学的ランドマーク(頸切痕、胸骨角、剣状突起)と、それに連結する肋骨の番号を正確に把握しているかを確認する。
覚え方
次回同様の問題が出た場合は、胸骨の主要な解剖学的ランドマーク(頸切痕、胸骨角、剣状突起)と、それに連結する肋骨の番号を正確に把握しているかを確認する。
対になる知識
胸骨角の位置と、頸切痕(胸骨上縁)や剣状突起(胸骨下端)との区別。また、真肋と仮肋、浮遊肋の分類。
関連知識
胸郭上口と下口を通る主要な構造物、横隔膜の付着部位、胸骨正中切開時の注意点。