肺が外邪の侵襲を防ぎ、臓腑を保護することを示すのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
肺は五臓の最上部に位置し、その形が古代中国の帝王が乗る車の天蓋(傘)に似ていることから、他の臓腑を覆い保護する役割を「華蓋」と表現する。これは外邪の侵襲から下位の臓腑を守る機能を示す。
選択肢ごとの解説
- 1. 嬌臓は、肺が寒熱の外邪に侵されやすく、非常に繊細で養生が難しい臓器であることを表す言葉である。保護作用を示すものではない。 正しくは:肺の病みやすさ、虚弱性を示す表現。
- 2. 正解。華蓋は、肺が五臓の最上部に位置し、他の臓腑を傘のように覆い、外邪の侵襲から保護する役割を示す言葉である。問題文の「外邪の侵襲を防ぎ、臓腑を保護すること」に合致する。
- 3. 粛降は、肺の生理機能の一つで、吸い込んだ清気を下降させ、また津液や糟粕を下方へ送る作用を指す。外邪の侵襲を防ぐ保護作用とは異なる。 正しくは:肺が清気を下降させ、津液・糟粕を下方へ送る生理機能。
- 4. 宣発は、肺の生理機能の一つで、吸い込んだ清気を全身に拡散させ、また津液や衛気を体表に散布し、汗孔を開閉する作用を指す。外邪の侵襲を防ぐ保護作用とは異なる。 正しくは:肺が清気を全身に拡散させ、津液・衛気を体表に散布する生理機能。
国試ポイント
肺の生理機能とその象徴的表現(華蓋、嬌臓など)を正確に理解し区別すること。
混同注意
嬌臓は肺が寒熱の邪に侵されやすく、養生が困難であることを指す表現であり、保護作用とは異なる。宣発・粛降は肺の生理機能そのものを指す。
次に同じ論点が出たら
「保護」「外邪の侵襲を防ぐ」というキーワードがあれば「華蓋」を、肺が弱い、病みやすいというニュアンスであれば「嬌臓」を、気の昇降運動であれば「宣発・粛降」を選択する。
覚え方
「保護」「外邪の侵襲を防ぐ」というキーワードがあれば「華蓋」を、肺が弱い、病みやすいというニュアンスであれば「嬌臓」を、気の昇降運動であれば「宣発・粛降」を選択する。
対になる知識
嬌臓は肺が寒熱の邪に侵されやすく、養生が困難であることを指す表現であり、保護作用とは異なる。宣発・粛降は肺の生理機能そのものを指す。
関連知識
肺の主な生理機能は、①気を主る(宗気生成、呼吸運動)、②宣発・粛降を主る、③通調水道を主る、④百脈を朝ず、⑤皮毛を主る、⑥鼻に開竅し、⑦志は悲である。嬌臓、華蓋はこれら機能の特性や位置を表す別称である。