降濁作用の補助を受けている作用はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
肺の粛降作用は、肺気が下降し、体内から濁気を排出したり、水液を下方へ送り出す働きを指します。この粛降作用は、脾の運化作用が水穀の精微を上行させ、腎の納気作用が肺の気を下方に摂納するという、それぞれの臓器の機能と協調して、その補助を受けています。特に脾の伝化機能は、水穀を消化吸収し、清気を上行させ、濁気を下降させるため、肺の粛降作用と密接に関連しており、下降経路における濁気の排泄を助ける側面があります。質問文は「降濁作用の補助を受けている作用はどれか」と問い、選択肢1の「伝化」は、脾の運化作用の一部であり、水液代謝や濁気の下降・排泄に関与するため、肺の粛降作用が降濁する際に補助を受ける作用として適切です。よって、肺の粛降作用は、脾の伝化の補助を受けています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。脾の伝化作用は、水穀の精微を輸送し、清濁を分離して、濁を下降させる働きがあり、肺の粛降作用が降濁を行う際にその補助的な役割を担います。
- 2. 疏泄は肝の機能であり、気の巡りを調節し、情志を安定させる働きです。降濁作用の補助とは直接関係ありません。 正しくは:疏泄は肝の機能であり、気の巡りを調節し、情志を安定させる働きです。肺の降濁作用とは直接的な補助関係にありません。
- 3. 粛降は肺自身の作用であり、降濁作用そのものです。質問文は「降濁作用の補助を受けている作用」を問うているため、主体である粛降作用自体は補助を受ける側ではありません。 正しくは:粛降は肺自身の作用であり、降濁作用そのものです。これは補助を受ける作用ではなく、補助を行うまたは補助される側の作用です。
- 4. 「化物」という言葉は、特定の臓腑の生理機能として一般的に用いられる用語ではありません。中医学の用語ではないため、選択肢として誤りです。 正しくは:「化物」は中医学の臓腑の生理機能を示す用語ではありません。
国試ポイント
臓腑間の関係性、特に脾の運化作用(伝化)と肺の粛降作用、腎の納気作用の連携を理解し、これらが水液代謝や気血の運行にどう関与するかを覚える。
混同注意
「伝化」は脾の運化作用の一部であり、水穀の消化吸収と精微の輸送を指します。「疏泄」は肝の機能であり、気の巡りや情志の調整に関わるため、降濁作用とは直接的な補助関係にありません。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出た場合は、まず問題文がどの臓腑のどのような機能について問うているかを明確にし、その機能と密接に関連し、補助し合う臓腑の作用を選んで判断する。
覚え方
同様の論点が出た場合は、まず問題文がどの臓腑のどのような機能について問うているかを明確にし、その機能と密接に関連し、補助し合う臓腑の作用を選んで判断する。
対になる知識
「伝化」は脾の運化作用の一部であり、水穀の消化吸収と精微の輸送を指します。「疏泄」は肝の機能であり、気の巡りや情志の調整に関わるため、降濁作用とは直接的な補助関係にありません。
関連知識
脾の運化は、清を上行させ濁を下降させる「升清降濁」の機能を持つ。肺の粛降作用は、呼吸を通じて清気を吸入し濁気を排出する他、水液を全身に散布し、膀胱へ下ろす作用も含む。腎の納気作用は、肺の吸気を下方に摂納し、呼吸を深く安定させる。