刺鍼によって心タンポナーデの危険性がある経穴はどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
䊡中は心臓の真上(胸骨体下縁)に位置し、深刺すると心臓(特に右心室)に到達し心膜腔に血液が貯留し、心タンポナーデを引き起こす危険性が高い。心臓と経穴の解剖学的位置関係を理解することが重要である。
選択肢ごとの解説
- 1. 中府は胸骨外側(第1肋間、鎖骨下窩の外方)に位置し、深刺すると肺を穿破し気胸を引き起こす危険性があるが、心タンポナーデの危険性は低い。 正しくは:深刺による気胸の危険性がある。
- 2. 正解。䊡中は胸骨剣状突起の下、心臓の直上に位置するため、深刺すると心臓を穿破し、心膜腔に血液が貯留して心タンポナーデを引き起こす危険性が最も高い。
- 3. 巨闕は上腹部に位置し、深刺すると胃や肝臓を損傷する危険性があるが、心臓との距離があり、心タンポナーデの危険性は低い。 正しくは:深刺による胃や肝臓損傷の危険性がある。
- 4. 期門は第7肋軟骨端の下に位置し、深刺すると肝臓や脾臓を損傷する危険性があるほか、まれに肺(右側)に到達し気胸のリスクもあるが、心タンポナーデの危険性は低い。 正しくは:深刺による肝臓、脾臓、肺損傷の危険性がある。
国試ポイント
心臓や主要血管、臓器に近接する経穴の深刺による危険性を理解する。
混同注意
心タンポナーデと気胸・血胸を混同しやすい。心タンポナーデは心臓への直接的な損傷による心膜腔内出血、気胸・血胸は肺や血管への損傷による胸腔内への空気や血液の貯留である。
次に同じ論点が出たら
刺鍼する経穴の深部にどのような臓器や血管が存在するか、解剖学的知識に基づいて判断する。
覚え方
刺鍼する経穴の深部にどのような臓器や血管が存在するか、解剖学的知識に基づいて判断する。
対になる知識
心タンポナーデと気胸・血胸を混同しやすい。心タンポナーデは心臓への直接的な損傷による心膜腔内出血、気胸・血胸は肺や血管への損傷による胸腔内への空気や血液の貯留である。
関連知識
深刺禁忌の経穴として、肺に近接する中府、雲門、乳根、期門(気胸の危険性)、肝臓・脾臓に近接する期門、日月、章門(臓器損傷の危険性)などがある。