深刺すると、前鋸筋と肋間筋を貫き肺を損傷するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
輒筋(てっきん)は、乳頭上方1寸、第3肋間、乳腺内縁にある経穴であり、深刺すると前鋸筋と肋間筋を貫通し、さらに深部の肺を損傷する危険性があるため、刺鍼深度に注意が必要です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。輒筋は第3肋間に位置し、深刺すると肺を損傷する危険性が高いため、本問の条件に合致します。
- 2. 膺窓は第3肋間に位置しますが、輒筋に比べて外側にあり、肺の損傷リスクは輒筋よりも低いと考えられます。また、問題文の「乳頭上方1寸」との記述は輒筋の特徴を指しています。 正しくは:膺窓は乳頭の外方1寸5分に位置します。肺損傷のリスクはありますが、問題文の記述とは異なります。
- 3. 期門は第9肋骨先端の直下、第7肋間に位置し、深刺すると肝臓を損傷する危険性があります。肺の位置とは異なります。 正しくは:期門は第7肋間に位置し、肝臓の損傷リスクがあります。肺を損傷するのは胸の上部にある経穴です。
- 4. 胸郷は第3肋間、乳頭の外方3寸に位置し、輒筋よりも外側にあるため、肺損傷のリスクは輒筋よりは低いと考えられます。問題文の「乳頭上方1寸」の記述とも異なります。 正しくは:胸郷は第3肋間、乳頭の外方3寸に位置します。肺損傷のリスクはありますが、輒筋ほど直接的ではありません。
国試ポイント
胸部の経穴の深刺による臓器損傷のリスクを理解すること。特に肺との位置関係が重要。
混同注意
胸部経穴における深刺禁忌の経穴と、その深部に存在する臓器(肺、心臓、肝臓など)との位置関係の正確な把握。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題された場合、まず胸部の経穴であるかを確認し、次にその経穴がどの肋間にあるかを特定し、そこから肺の位置を想像して深刺の危険性を判断します。
覚え方
今後同様の問題が出題された場合、まず胸部の経穴であるかを確認し、次にその経穴がどの肋間にあるかを特定し、そこから肺の位置を想像して深刺の危険性を判断します。
対になる知識
胸部経穴における深刺禁忌の経穴と、その深部に存在する臓器(肺、心臓、肝臓など)との位置関係の正確な把握。
関連知識
胸部の経穴は、心臓や肺などの重要臓器に近接しているため、深刺による気胸や心臓損傷のリスクを常に考慮する必要があります。特に、気胸は発生頻度が高く、緊急対応が必要となる合併症です。各経穴の解剖学的位置と、その深部に存在する臓器を正確に覚えることが重要です。