東洋医学の五行思想において、肝が木に属し条達作用をもつように、心は火に属し陰陽の根本とされる。心は「君主の官」と称されるが、この心と五行の相生関係において相生される側の臓腑はどれか。
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正解は4番
解説
五行の相生関係は「木→火→土→金→水→木」の順に巡る。本問の「心」は五行の「火」に属し、火が相生する次の五行は「土」である。東洋医学において「土」に属する五臓は「脾」であるため、心が相生する臓腑は脾となる。
選択肢ごとの解説
- 1. 肺は「金」に属する。五行の相生において金は火(心)に剋される(火克金)か、あるいは土(脾)に相生されて金(肺)を生じる関係にあたる。
- 2. 腎は「水」に属する。水は火(心)を剋する関係(水克火)であり、相生の順序としては金(肺)から相生され、木(肝)を相生する。
- 3. 心は「火」に属し、自身を相生することは五行の循環において直接はない。心は肝(木)によって相生される関係にある。
- 4. 正解。五行の相生関係は「木→火→土→金→水→木」の順に巡る。本問の「心」は五行の「火」に属し、火が相生する次の五行は「土」である。東洋医学において「土」に属する五臓は「脾」であるため、心が相生する臓腑は脾となる。
国試ポイント
五行の相生関係(木→火→土→金→水)と五臓(肝・心・脾・肺・腎)の配当を正確に対応させることが問われる。
覚え方
相生は「もっかどこんすい(木火土金水)」の順で時計回りに生み出す。
対になる知識
五行の相生関係における「母と子」の概念を対で復習する。火に属する心は脾を生じる母(生ずる側)であり、土に属する脾は心から生じられる子(生ぜられる側)にあたる。さらに、木に属する肝は火に属する心を生じる母であり、火の心は木にとっての子となる。このように、五行の循環則においてすべての臓腑は順次生ずる関係と生ぜられる関係を相互に有しており、この母子関係の把握は経脈の虚実を治療する難経の補母瀉子法を理解する上での基礎となる。
関連知識
肝は疏泄を主り条達作用をもつ。心は血脈を主り神を蔵する。脾は運化を主る。肺は気を主る。腎は精を蔵し生命の陰陽の根本である。五行の相生相剋を通じて各臓腑は均衡を保っている。